カナダ議会のロタ議長は、ナチスドイツのために戦った元兵士であるウクライナ移民のヤロスラフ・フンカ氏を称賛した後、謝罪した。
カナダ議会のアンソニー・ロタ議長は、週末、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の議会訪問と演説を記念して、98歳の移民ヤロスラフ・フンカ氏を議会に招待した。
ロタ氏はフンカ氏を「ウクライナの独立のために戦った第二次世界大戦のウクライナ系カナダ人退役軍人」と紹介し、「両国の英雄」と称賛した。
2021年11月、オタワでカナダ議会のアンソニー・ロタ議長。写真:ロイター
しかし、ユダヤ人の権利団体FSWCは9月24日、フンカ氏がナチス部隊の第14武装擲弾兵師団に所属していたことを指摘し、ロタ氏の発言を批判した。 FSWCはこれを「衝撃的」かつ「極めて憂慮すべき」と述べた。
「ナチスによる大量虐殺の生存者と、彼らと戦った第二次世界大戦の退役軍人に対し、謝罪がなされなければならない。また、この人物がどのようにしてカナダ議会に入り、議長に歓迎されたのかについても説明がなされなければならない」とFSWCは声明で述べた。
カナダ議会の議長は同日すぐに謝罪し、さらに情報を得た後、ハンカ氏をイベントに招待したことを後悔していると説明した。同氏は、ウクライナ代表団と他の国会議員らはフンカ氏の同イベント出席について事前に知らされていなかったと付け加えた。
「この声明は完全に私自身のものです。カナダと世界中のユダヤ人コミュニティに心からお詫び申し上げます」とロタ氏は声明で述べた。
ユダヤ系で、親族がホロコーストで亡くなったゼレンスキー大統領は、この事件についてコメントしていない。
カナダのジャスティン・トルドー首相の事務所は事件へのいかなる関与も否定し、議長とは独立しておりロタ氏の発言を事前に知らなかったと改めて強調した。
ゴック・アン( AFP通信)
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