内務省は、警察が前夜に約1,300人を逮捕した後、一晩でさらに719人を逮捕したと暫定統計で発表した。同省によれば、警察官約45人が負傷し、車両577台が焼失、建物74棟が放火され、路上や公共の場所で871件の火災が発生した。

統計によれば、国全体で緊張は概ね緩和しているものの、警察は依然としていくつかの暴力事件を記録している。最近では、レ・レ・ローズ市長のヴァンサン・ジャンブラン氏が、暴徒らが自宅に車で突っ込み、妻と子どもの一人を負傷させ、その後家に火をつけたと述べた。検察は、この事件を殺人未遂として捜査していると述べた。

2023年6月29日、フランスのパリ郊外ナンテールで、警察による10代の少年の射殺事件に抗議する人々による暴動が発生し、秩序回復のために警察が出動した。写真:VNA。

フランス全土に約4万5000人の警察官が配置され、これは前夜と同じ数だ。このうち7,000人の警察官は、ソーシャルメディア上で多くの人々がフランスの首都の中心部での抗議行動を呼びかけたのを受けて、有名な観光地であるシャンゼリゼ通りを含むパリとその郊外に配備された。リヨン、グルノーブル、マルセイユなど前日の抗議活動の激化地域にも治安部隊が派遣された。ジェラルド・ダルマナン内務大臣によれば、警察の存在が一晩中の暴力を封じ込めるのに役立ったという。

フランスでは、6月27日の朝、交通に参加中に警察の命令に従わなかったとして、ナエル・Mと名乗る17歳の少年が警察に射殺された事件を受けて、ここ数日暴動的な抗議活動が勃発している。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ドイツの情勢を理由に、7月2日に予定されていたドイツへの国賓訪問を延期した。

VNAによると