日本産業パートナーズ(JIP)が率いる投資家グループが東芝を民営化した。 JIPのほか、金融サービス会社のオリックス、公益事業会社の中部電力、半導体メーカーのロームなどがある。

同社は、海外投資家との長期にわたる争いの末、電池、半導体、原子力機器、防衛機器の日本メーカーである東芝を買収するために140億ドルを費やした。

新しいオーナーの下で東芝の将来がどうなるかは不明だが、引き続き同社の舵取りを務める島田太郎CEOは、利益率の高いデジタルサービスに注力すると予想される。

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東芝は現在、日本の投資家連合の手に渡っている。 (写真:ロイター)

JIPが島田氏を支援したことにより、国が支援するファンドと提携するという以前の計画は頓挫した。業界関係者の中には、東芝を分割する方が良い選択肢かもしれないと考える者もいる。

マッコーリー・キャピタル証券の日本調査責任者、ダミアン・トン氏は、東芝の運命は誤った戦略的決定と不運の組み合わせによるものだと語った。

それでも彼は、売却を通じて東芝の資産と人材が新たな場所を見つけ、その潜在能力が最大限発揮されることを期待している。

日本政府は東芝を厳しく監視するだろう。同社は約10万6000人の従業員を雇用しており、その業務の一部は国家安全保障に極めて重要だと考えられている。

JIPからは4人の取締役が取締役会に加わり、投資家のオリックスと中部電力からもそれぞれ1人が加わる。新経営陣には、東芝の主要融資先である三井住友フィナンシャルグループのシニアアドバイザーも含まれる。

東芝は新たな動きを見せ、ロームと提携してパワーチップを共同生産するための工場に27億ドルを投資する。

カリフォルニア大学の日本ビジネス教授ウルリケ・シェーデ氏は、東芝は利益率の低い事業から撤退し、一部の先進技術についてより強力な商業戦略を展開する必要があると指摘する。

「経営陣がエンジニアたちを破壊的イノベーションに本格的に関与させる方法を見つけることができれば、彼らは重要な役割を担うようになるでしょう」とシェード氏は言う。

(ロイター通信によると)

東芝、150億ドルでの売却を受け入れるブルームバーグの情報筋によると、東芝は国内連合からの買収提案を受け入れ、140年以上の歴史に悲しい一章を閉じることになった。