米上院、シグナルアプリのデータ漏洩の調査を要求

米上院軍事委員会は3月27日、暗号化メッセージアプリ「シグナル」を通じてイエメンのフーシ派部隊を攻撃する計画についてトランプ政権高官らが協議していた件について国防総省に調査を要請したことを確認した。

上院軍事委員会の委員長を務める共和党のロジャー・ウィッカー上院議員と民主党のジャック・リード上院議員は、米国防総省の監察総監代理に宛てた書簡の中で、事件の調査と機密情報の共有に関する方針の遵守状況の評価を要請した。

両上院議員はまた、ホワイトハウス、国防総省、諜報機関の機密指定および機密解除の方針の見直し、また、機密情報を機密システムから非機密システムに移した人物がいるかどうかの見直しも要求した。

以前、アトランティック誌の編集長ジェフリー・ゴールドバーグ氏は、3月13日にシグナルメッセージングアプリ上の「フーシPC小グループ」と呼ばれる秘密のチャットグループに誤って招待されたことを明らかにした。

チャットグループには、J・D・ヴァンス副大統領、マイク・ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官、トゥルシ・ギャバード国家情報長官、ジョン・ラトクリフ中央情報局（CIA）長官、ピート・ヘグゼス国防長官など米国政府高官が参加していた。

ジャーナリストのゴールドバーグ氏によると、ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官はフーシ派に対する爆撃作戦を調整するための情報交換グループの設立を指示したという。

トランプ大統領が3月15日にイエメンのフーシ派拠点への大規模攻撃を命じる数時間前、ヘグゼス国防相は標的、米国が配備する兵器、攻撃の順序についてグループ内でメッセージを送ったが、ヘグゼス国防相はこれを否定した。

ホワイトハウス報道官のキャロライン・リービット氏はその後、ジャーナリストのゴールドバーグ氏が記事を誇張していると非難し、会話の中で攻撃計画は話し合われておらず、機密文書も送られていないと主張した。

事件が発覚した後、多くの民主党議員がヘグゼス国防長官やこの話し合いに関わった他の関係者の辞任を求めた。

一方、国家安全保障担当大統領補佐官のウォルツ氏は、この事件について「全責任」を負うと述べた。彼はまた、ジャーナリストのゴールドバーグ氏を知らないし、会ったことも連絡を取ったこともないと主張した。

ウォルツ氏はまた、この事件はジャーナリストのゴールドバーグ氏の電話番号を誤って別名で保存したことが原因かもしれないと説明した。

一方、情報漏洩に関する米上院情報委員会の公聴会で、ギャバード米国家情報長官は「機密文書は共有されなかった」と断言した。

CIA長官ラトクリフ氏もシグナルチャットグループに参加していたことを認めたが、やりとりは「完全に合法かつ有効」だと主張した。

（ベトナム+）

出典: https://www.vietnamplus.vn/thuong-vien-my-yeu-cau-dieu-tra-su-co-ro-ri-thong-tin-tren-ung-dung-signal-post1023307.vnp