シェンゲン協定加盟に向けた長年の交渉を経て、両国から空路または海路で到着する訪問者は検査が免除されることになった。しかし、違法移民を懸念してルーマニアとブルガリアの取り組みを長らく阻止してきたオーストリアを中心に反対されているため、陸上国境検問は継続される予定だ。
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、この動きを「両国にとって大きな成功」であり、世界最大の自由旅行地域にとって「歴史的な瞬間」だと称賛した。
ベルリンから到着した乗客は日曜日、ソフィア空港で欧州連合とブルガリアの国旗を受け取る。写真:AFP
シェンゲン圏は1985年に設立されました。ブルガリアとルーマニアが加盟する前は、欧州連合加盟国27か国のうち23か国と、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインが加盟していました。
オーストリアは、ルーマニアとブルガリアが2022年末までにシェンゲン圏に加盟することを拒否したが、クロアチアの完全加盟は許可した。ブルガリアとルーマニアは2007年に、クロアチアは2013年にEUに加盟した。
ルーマニアの欧州議会議員ジークフリート・ムレサン氏は、これは毎年何百万人もの観光客に利益をもたらす「重要な第一歩」だと述べた。
ルーマニアのマルセル・チオラク首相は、これはルーマニアにとって「当然の成果」であり、国民の移動が容易になり、経済を活性化させるのに有益だと述べた。
EUの執行機関である欧州委員会は、ルーマニアとブルガリアはともに完全加盟の技術的基準を満たしていると10年以上主張してきた。両国は、不法移民や国境を越えた犯罪に対抗するため、空港や海上の国境で無作為のセキュリティチェックを実施することで合意した。
「ブルガリアのシェンゲン協定への完全加盟は2024年末までに行われる。我々は不法移民に対し、ブルガリア経由で欧州に渡航すべきではないことを示してきたし、今後も示し続ける」とブルガリアのカリン・ストヤノフ内務大臣は日曜日に記者団に語った。
公式データによると、国境管理の撤廃により、ブルガリアの4つの国際空港の運営が円滑化され、2023年までに約1,100万人の乗客が利用できるようになる見込みだ。
マイ・アン(AFP、サウスカロライナ州モーニングサーキット通信)
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