米国の次期大統領ドナルド・トランプ氏は、就任まであと2カ月を切った時点で、ウクライナ紛争の激化と、その危険な新たな展開を深く懸念している。
ジョー・バイデン米大統領がキエフ向け長距離兵器の「解放」に乗り出したことで、ロシアとウクライナの紛争はより複雑化し、危険なまでに激化している。 (出典:タイムズ紙) |
11月24日、ドナルド・トランプ次期米大統領から国家安全保障問題担当大統領補佐官に指名されているマイク・ウォルツ氏は、フォックス・ニュースに対し、 「我々は責任ある形でこれを終わらせなければならない。事態のエスカレーションに反応するのではなく、抑止力と平和を取り戻し、先手を打つ必要がある」と語った。
この発言は、ジョー・バイデン米大統領の政権が11月17日、ロシア領土の奥深くを攻撃するために米国から提供された長距離兵器のウクライナによる使用に対する制限を解除したことを受けてなされた。
その後まもなく、モスクワは改訂された核ドクトリンを正式に承認し、ロシアの 主権を侵害する通常攻撃に対して核による対応を検討する権利を留保した。
この間、ウクライナはロシア西部のブリャンスク州に対し長距離ATACMSミサイルによる初の攻撃を開始した。
ロシアは11月21日、非核弾頭を搭載した最新の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシュニク」をドニエプル川のウクライナ防衛産業施設に発射したことを確認した。
こうした一連の出来事により、ウクライナの紛争は危険なレベルにまでエスカレートし、核紛争勃発の危険が高まっている。
こうした新たな展開を受けて、11月24日、タス通信は、クレムリン報道官のドミトリー・ペスコフ氏が、退任するジョー・バイデン米大統領の政権は、後継者のドナルド・トランプ氏による紛争解決のあらゆる努力を阻止するため、ウクライナ情勢をエスカレートさせようとしていると述べたと報じた。
「トランプ氏は選挙運動中、何とかして平和を確保し、全ての人々を平和への道へと導くと発言していた。そのためバイデン政権がしようとしているのは、事態をエスカレートさせ、その和平合意が必然的に破綻するところまで追い込むことだ」とクレムリン当局者は述べた。
ペスコフ報道官は、トランプ氏の米国大統領としての将来について、ロシアは幻想を抱いていないとし、「あなたも私もバラ色の眼鏡をかけているわけではない。トランプ氏がこの政策(エスカレーション)を続けるのか、それとも変更するのか、我々はまだ待って見守る必要がある」と述べた。
米国の次期大統領ドナルド・トランプ氏は、2025年1月20日に大統領に就任する予定だ。
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出典: https://baoquocte.vn/xung-dot-ukraine-quan-bai-tay-cua-ong-biden-khien-tong-thong-my-dac-cu-trump-thot-tim-nga-phoi-bay-ke-hiem-295015.html
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