写真:マジッド・アスガリプール/WANA、ロイター通信より。
大使召還の決定
パキスタンは水曜日、隣国イランの駐在大使を召還した。同国政府は、パキスタン南西部の標的に対する一連のミサイル攻撃を受けて同国が領空を侵犯したと非難した。
パキスタンはこの事件をパキスタンの国家 主権に対する「明白な侵害」と呼んだ。
イランの国営メディアは、イランのミサイルが、米国務省が「外国テロ組織」に指定しているイスラム教スンニ派組織「ジャイシュ・アル・アドル」の軍事基地2カ所を攻撃したと報じた。
核兵器を保有するパキスタンは、自国の領空侵犯により子ども2人が死亡したと主張しているが、侵犯の詳細や攻撃が行われた場所については明らかにしていない。
世界経済フォーラムに出席中のダボス(スイス)で演説したイラン外相は、攻撃されたのは過激派組織「ジャイシュ・アル・アドル」の標的のみであり、それらの標的はイスラエルと関連があると非難した。
パキスタンとイランは歴史的に不安定な関係にあったが、今回の攻撃は近年で最も深刻な国境を越えた攻撃となった。
これらの空爆は、テヘランがイラクやシリアなど他の近隣諸国に対して同様の攻撃を数回実行したわずか翌日に実行された。イランの国営メディアが同国がイスラエルの諜報機関を攻撃したと報じたことを受け、バグダッドはテヘランから「大使を召還」した。
パキスタンの地元当局は、イランとの国境沿いでの攻撃で幼い子供2人が死亡し、数人が負傷したと発表している。
パキスタン外務省報道官ムムターズ・ザフラ・バロチ氏は、この違反行為は挑発されておらず容認できないと述べた。彼女は、パキスタン政府は「この違法行為に対応する権利」を留保しており、そのメッセージをイラン政府に伝えたと述べた。
バロチ氏は、パキスタンは現在休暇中のイラン大使のパキスタンへの帰国を認めないと述べた。
パキスタン政府高官アウラングゼブ・バディニ氏は、両国の国境貿易委員会の会合が中止され、イランのチャバハルにいたパキスタンの貿易特使が召還されたと述べた。
「さらに緊張が高まる可能性はあるが、イスラマバードには慎重になる強い動機がある」とウィルソンセンター南アジア研究所所長のマイケル・クーゲルマン氏は述べた。同氏はまた、北京政府が介入して仲裁することも可能だと述べた。
「中国はイラン、パキスタン両国と緊密な関係を築いており、危機が制御不能に陥らないようにしたいと考えている。両国に対し、危機の瀬戸際から後退するよう求める可能性が高い」
イラン国境付近での攻撃
ジャイシュ・アル・アドルはパキスタンとの国境でイラン治安部隊を攻撃した。
イランと国境を接するパキスタン南部バロチスタン州の当局者は、両国の国境に近いパンジグル地区にミサイル4発が着弾したと発表した。
「両国の国境から50キロ離れたパキスタンのコーイサバズ村にミサイル4発が発射された」とパンジグルの高官は語った。
「攻撃によりモスク1軒と住宅3軒が被害を受けた」と別の当局者は語り、少女2人が死亡、3人が負傷したと付け加えた。
ジェイシュ・アル・アドルは近年、イラン南部シスタン・バルーチェスターン州でイラン治安部隊を標的とした複数の攻撃を行っている。
ジャイシュ・アル・アドルの前身組織であるジュンダラは、自称「イラクとシリアのイスラム国(IS)」への忠誠を宣言した。
グエン・クアン・ミン(ロイター通信による)
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