週末、スロバキアのロバート・カリナク国防相は、NATO軍をウクライナに派遣するという考えを「越えてはならない一線」だと批判した。
NATOはウクライナに軍隊を派遣しないことを確認。 (出典:NATO) |
2月下旬、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ウクライナへのNATO地上部隊派遣の可能性を排除しないと発言し、英国、チェコ共和国、フィンランド、スウェーデン、さらには米国を含むNATO加盟国の高官らから抗議の波が巻き起こった。
3月8日、ポーランドのラドスラフ・シコルスキ外相は、NATOのウクライナ駐留は「考えられないことではない」とし、この東欧諸国にはすでにこの軍事同盟加盟国の兵士が駐留していると述べ、マクロン大統領を支持した。
RT通信は3月12日、スロバキアのロバート・カリナク大臣がTa3通信の記者に対し、西側諸国の 政治家はウクライナの紛争と苦しみを自らの目的のために利用していると語ったと報じた。
同氏は、連合軍をウクライナに派遣すれば「世界的な紛争のリスクが著しく高まる」と警告し、「真剣にキエフを支持する」人々は紛争で荒廃した東欧の国の「健康な国民」に帰国を呼び掛けるべきだと述べた。
スロバキア国防相は、「非暴力的な解決策を求め、平和的解決を模索する時が来た」とし、「直ちに敵対行為を終わらせることによってのみ、さらなる流血を防ぎ、ウクライナの 主権を回復することができる」と述べた。
スロバキア議会のペーテル・ペレグリーニ議長も隣国ハンガリーを訪問した際に同様の見解を示し、ハンガリーはウクライナに兵士を一人も派遣しないと明言した。
一方、3月11日、NATO事務総長イエンス・ストルテンベルグは、ウクライナへの軍派遣の可能性を排除しないというフランス大統領の発言を間接的に否定した。
ロイターとのインタビューで、ストルテンベルグ氏は「NATOはウクライナに部隊を派遣する計画はなく、この紛争には関与しておらず、NATO同盟国も同様だ」と強調した。
同氏によれば、たとえNATO諸国が個別にウクライナに軍隊を派遣したとしても、加盟国は集団防衛条約に拘束されているため、同盟全体に影響が及ぶことになるという。
マクロン大統領がウクライナへの西側軍派遣の可能性について「戦略的曖昧性」に言及したのは間違いだったかとの質問に対し、ストルテンベルグ氏は「重要なのは、こうした重要な問題は誰にとっても重要だから、協議し、共通のアプローチを取らなければならないということだ」と答えた。
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