2019年4月15日の夕方、ノートルダム大聖堂の屋根が火事になった。やがて、地震は塔を飲み込み、主要な鐘楼は崩壊した。中世の建物が炎に包まれる様子を、世界中のテレビ視聴者が恐怖とともに見守った。
フランス、パリのノートルダム大聖堂の尖塔が炎に包まれる(2019年4月15日、左)と、2024年3月30日の新しい尖塔の眺め。写真:REUTERS
2027年に2期目となる最後の任期を迎えるフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、大聖堂の修復によって国民の士気を高め、政権の支持率を高めたいと考えている。
「オリンピックとパラリンピックを開催できるのは100年に一度だけ、大聖堂を再建できるのは1000年に一度だけだ」とマクロン大統領は2024年の新年の演説で述べた。
火災の正確な原因はまだ不明です。フランス当局は、原因は電気系統の故障か火のついたタバコのせいかもしれないと述べた。
プロジェクト関係者によると、再開は12月に予定されており、現在は予定通りに進んでいる。
「私たちは時間通りに予算内で作業を進めています」と、大聖堂の保存を担当する機関の責任者、フィリップ・ジョスト氏は先月の上院公聴会で述べた。
ヨスト氏は議員らに対し、このプロジェクトにはこれまでに5億5000万ユーロ(5億8700万ドル)の費用がかかっており、その一部は高級品業界の億万長者フランソワ・アンリ・ピノー氏やアルノー家などからの巨額の寄付で賄われていると語った。
集まった資金が多額なので、建物にさらに投資するお金も残るだろうと彼は語った。
「さらに1億5000万ユーロが支給され、寄付者の承認を得て、この資金は大聖堂の修復と、主に外部の石造りに関連する火災前に存在していた問題に対処するために使われる予定です」とヨスト氏は付け加えた。
63歳のヨスト氏は技術者として訓練を受け、キャリアの大半を国防省で過ごしたが、前任者のジャン=ルイ・ジョルジュラン将軍が2023年8月にハイキング中の事故で亡くなった後、その職を引き継いだ。
マイ・ヴァン(ロイター、CNAによる)
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