Il-76飛行機の墜落現場(写真:Telegram)。
「ウクライナ側には、飛行機が同地域に入る15分前に通知が届いた。彼らは完全な情報を提供された。ウクライナ軍事情報総局も情報を受け取ったことを確認した」とロシア議会国防委員会のアンドレイ・カルタポロフ委員長は1月25日に述べた。
「その後何が起こったかは私たち全員がよく知っている」と議員は付け加えた。
1月24日、ウクライナ人捕虜65名を含む74名を乗せたロシアのIl-76輸送機がベルゴロド州(ロシア)で墜落した。その事故で乗っていた全員が死亡した。
モスクワはキエフがミサイルで飛行機を撃墜したと非難した。ウクライナは事件の責任を否定も肯定もしていないが、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ウクライナ捕虜の命をもてあそんでいる」としてモスクワを批判した。キエフはまた、墜落したIl-76機がS-300ミサイルを搭載していたとも発表した。
カルタポロフ氏の主張は、モスクワが飛行スケジュールについて事前に通知していなかったとするウクライナ軍情報機関の以前の声明と矛盾している。
ウクライナ軍情報部の報道官アンドリー・ユソフ氏は、キエフはロシアから航空機が飛行していた地域での攻撃を回避するよう書面または口頭で要請を受けていないと述べた。
ユソフ氏によれば、事故当時、他の2機のロシア軍用機、An-26とAn-72もその地域にいたという。
「挑発行為や、ウクライナの捕虜を人間の盾として利用し、S-300システム用の弾薬や兵器を輸送するなど、さまざまなシナリオが想定できる」と彼は述べた。
ロシアとウクライナは相反する情報を提供し続け、調査を求めている。現在、飛行機墜落現場に立ち入ることができるのはロシア当局者だけだ。 TASS通信によると、ロシアの捜査官らは同機のブラックボックス2個を発見し、分析のためモスクワに持ち帰った。
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