米財務省はロシアの大手海運グループに制裁を課し、45日以内に14隻のタンカーから石油と積荷を撤去するよう命じた。
米国のこの動きは、ロシアの石油・ガス収入を遮断する取り組みの一環だ。これを受けて、米財務省はロシアの大手海運グループ「ソブコムフロット」に制裁を課し、命令が執行されるまでに45日以内に同社のタンカー14隻から石油などの貨物を降ろすよう命じた。
「本日、我々はロシア最大の国営海運会社と船舶運航会社を標的とし、彼らの秘密作戦に大きな打撃を与えることで次のステップを踏み出す」とワリー・アデイェムー米財務次官は声明で述べた。
ロシアの大手タンカーグループ「ソブコムフロット」が所有する原油タンカーが、2020年9月6日にトルコのイスタンブールにあるボスポラス海峡を通過した。写真:ロイター。
これまで、欧州連合とオーストラリアはロシア産原油の価格上限を1バレルあたり60ドルに設定していた。
しかし、米財務省高官は金曜日、クレムリンがエネルギー市場取引インフラの「潜水艦隊」に投資することで価格上限を回避しようとしていると述べた。これは同盟のサービスの外で運営されており、モスクワは夏と秋に高い原油価格を享受できる。
その結果、ワシントンは、ロシアが上限価格を上回る原油価格を享受するために、潜水艦隊を使って原油を輸送するコストを増やすような他の措置を取らざるを得なくなったと当局者は述べた。
価格上限が導入されて以来、ロシアの石油収入は減少している。同日2月23日、米国はロシア・ウクライナ紛争の2周年を機に、500以上の個人や組織を標的とした広範なロシア制裁を発動した。
英国は2月22日に、ロシアに対する50以上の新たな制裁を発表した。英国外務省の発表によると、上記の制裁はロケットランチャー、ミサイル、爆発物などの弾薬や兵器の製造に携わる14の団体および個人を対象としている。
クイン・チャン氏(AFP通信による)
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