北米航空宇宙防衛司令部はユタ州の気球を監視するために戦闘機を派遣したが、安全保障上の脅威ではないと判断して撃墜は行わなかった。
「北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、米連邦航空局(FAA)と緊密に連携し、高度1万3000メートルで小型気球を発見した」とNORADは2月23日に発表した。
同庁は声明で「NORADの戦闘機がユタ州上空で気球に接近し、パイロットはそれが管理対象ではなく、国家安全保障への脅威ではないと判断した」と述べた。
米当局者によれば、気球は高さ約15メートルで、一辺が60センチの立方体に似た物体を運んでいたという。しかし、その気球が何を運んでいたのか、その重さはどれくらいだったのかは不明だ。
2017年5月、ユタ州でアメリカのF-16戦闘機が訓練飛行を実施。写真:アメリカ空軍
NORADは、戦闘機が気球を撃墜したわけではなく、今後も追跡・監視を続けると述べたが、気球の所有者については明らかにしなかった。 FAAは気球が飛行に危険を及ぼさないと判断し、飛行の安全を確保するためNORADと連携すると発表した。
この事件は、米国がサウスカロライナ州東の海域で中国の気球にミサイルを発射するためF-22戦闘機を派遣してから1年以上後に発生した。この気球は高さが約61メートルあり、多数のスマートセンサーを搭載し、遠隔操作が可能だという。
中国は、自国の気球が不可抗力により迷い込んだと述べ、米国が気球を撃墜したのは過剰反応だと非難した。この撃墜により米国と中国の関係は数ヶ月にわたって緊張していたが、最近になってようやく緩和した。
その後、NORADはセンサーを調整し、米国とカナダの上空を飛行する気球の検知能力を高めた。その後、NORAD部隊は米国アラスカ州とカナダ国境地域で小型気球数個を撃墜した。
グエン・ティエン( ABC、AFPによる)
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