中国経済は勢いを失いつつある兆候を見せている。 (写真:若杉智子) |
中国国家統計局(NBS)によると、工場生産高の主要指標である同国の公式製造業購買担当者景気指数(PMI)は5月に48.8に低下し、成長と縮小の分かれ目となる50ポイントを下回った。
この数字は2023年4月の49.2の低下に続くもので、3か月連続の増加傾向が反転し、ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミストによる中央値予想の49.5を下回った。
さらに、5月28日に発表された公式データによると、中国の工業企業の利益は2023年の最初の4か月で大幅に減少した。経済が予想ほど力強く回復しなかったため、需要が低迷し、企業は余剰利益への圧力に苦しみ続けている。
中国国家統計局のデータによると、今年最初の4か月間で工業利益は前年比20.6%減少した。 3月の19.2%減に続き、4月だけでも18.2%の減少となった。
ピンポイント・アセット・マネジメントの会長兼チーフエコノミスト、張志偉氏は、PMIの低下は経済回復が課題に直面していることを示していると述べた。
張氏はまた、不動産市場の冷え込みと新型コロナウイルス感染拡大の第2波の到来により国内需要が弱まっていると述べた。
中国では、流行防止のための厳格な衛生管理措置期間を経て国が再開したため、2023年第1四半期に経済が4.5%成長した。
しかし、負債を抱えた不動産部門、弱い消費者信頼感、他国の経済の景気後退リスクなど、解決困難な問題が多数、世界第2位の経済大国に重くのしかかっている。
中国も新型コロナウイルス感染症の流行への対応に苦慮しているが、引き締め政策が再導入される兆しはほとんど見られない。
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