イスラエルの空爆後のガザ地区の荒廃の様子(写真:AFP)。
国連は、イスラエルとハマスの間の戦闘再開によりガザの人道危機が悪化するだろうと警告した。
「地上の地獄がガザに戻ってきた」とスイス・ジュネーブの国連人道問題事務所の報道官イエンス・ラールケ氏は語った。
「今日、わずか数時間で、さらに多くの人々が死亡、負傷した。家族は避難するよう指示された。希望は失われた」と国連の援助責任者マーティン・グリフィス氏は述べ、ガザの子ども、女性、男性は「安全に行く場所がなく、生きていくための物資もほとんどない」と付け加えた。
11月24日に始まった停戦は2度延長されており、イスラエルはハマスが1日10人の人質を解放する限り停戦を継続できるとしている。しかし、7日後、停戦延長交渉は行き詰まった。
イスラエルが数千の標的への攻撃を強化したため、ガザでは過去1日にわたって激しい戦闘が続いた。
アルジャジーラによれば、イスラエル軍の戦車は狭い土地を絶えず砲撃しており、砲艦はガザの海岸を攻撃している。 「過去24時間、砲撃が止むことなく続いている。状況は非常に厳しい。ガザ地区の北部、南部、中央部の各地域が攻撃の標的となっている」と通信社記者は述べた。
国連児童基金の報道官ジェームズ・エルダー氏は、イスラエルとハマスの紛争を「子どもに対する戦争」と呼び、影響力のある当事者に対し、戦闘を止める方法を見つけるよう求めた。
「停戦は終わった。すでに爆弾の音が聞こえる。私は病院にいる。約50メートル離れたところで攻撃があった。ここはガザでまだ稼働している最大の病院だ。収容能力の200%だ。ここの医療システムはパンク状態だ」と彼は語った。
「世界はこれ以上、戦争の傷や火傷、体中に破片が飛び散ったり骨折したりした子どもたちを抱えるわけにはいかない」と同氏は述べ、「これは子どもたちに対する戦争だ」と付け加えた。
ガザ政府によれば、イスラエルが10月7日のハマスの攻撃への報復として軍事作戦を開始して以来、同地域で6,000人以上の子供が殺害されたという。
ガザの保健当局は、月曜日朝の停戦終了以来、イスラエルの空爆により184人が死亡、少なくとも589人が負傷したと述べた。
地元当局は、攻撃で死亡した人の大半は子どもと女性だったと述べた。他に9,000人以上の子供たちが負傷し、その多くが命に関わる重傷を負った。
イスラエルは10月7日の攻撃後、ハマスを排除すると誓った。 それ以来、イスラエルの攻撃によりガザの大部分が壊滅した。パレスチナ保健当局は、ガザ地区住民1万5000人以上が死亡し、数千人が行方不明になっていると発表している。
仲介役を務めてきたカタールは、停戦回復に向けてイスラエル、パレスチナ両国との協議が続いているが、イスラエルによるガザへの継続的な砲撃が状況を複雑化させていると述べた。
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