パレスチナ保健省は10月31日、占領下のヨルダン川西岸でイスラエル軍の発砲によりパレスチナ人2人が死亡したと非難した。
10月22日、ガザ地区デイル・アル・バラでのイスラエルの空爆後、パレスチナ人が生存者を捜索している。 (出典:AP通信) |
同通信社によると、トゥバスでのイスラエル軍の襲撃でパレスチナ人9人が負傷し、うち2人が重傷を負った。
同日早朝、イスラエル軍は、現在亡命生活を送っているハマスのナンバー2、サレハ・アルリ氏のヨルダン川西岸の自宅を破壊した。イスラエル軍は、部隊がラマラ近郊のアルラ村に侵入し、破壊活動中に石を「投げつけてきた」人々に向けて発砲したと述べた。
ヨルダン川西岸では、イスラエル軍によるパレスチナ人への襲撃やイスラエル入植者によるパレスチナ人への攻撃、またパレスチナ人によるユダヤ人への攻撃が頻繁に発生している。
欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は10月31日、ハマスとイスラエルの紛争の停止を改めて求め、占領下のヨルダン川西岸におけるパレスチナ人に対するイスラエル入植者の攻撃を非難した。
EU代表部は、アラブ諸国の高官らとの一連の電話会談後、代表が「イスラエル人入植者によるパレスチナ人への攻撃に深い懸念を表明し、強く非難した」と述べた。
EUは紛争の両陣営の民間人の保護を求め、ハマスによる人質の無条件解放とガザ地区への援助を可能にする「人道的停戦」を要求した。
しかし、サウジアラビア、ヨルダン、エジプトの外相やイスラム協力機構のヒセイン・ブラヒム・タハ事務総長との電話会談後、ボレル氏はヨルダン川西岸での関連事件に対する懸念を広げた。
ラマラに拠点を置くパレスチナ自治政府(PA)保健省によると、ハマスとイスラエルの衝突が勃発した10月7日以降、ヨルダン川西岸でのイスラエル軍またはユダヤ人入植者による攻撃で少なくとも122人のパレスチナ人が死亡した。
また、ハマスとイスラエルの紛争が続く中、米国務省は10月31日、アントニー・ブリンケン国務長官が11月3日にイスラエルを訪問し、受入国の政府関係者と会談した後、同地域の他の数カ国を訪問すると発表した。
10月初旬、ブリンケン国務長官はイスラエル、ヨルダン、カタール、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトを訪問した。
また、10月31日には、ブリンケン国務長官が新しく下院議長となったマイク・ジョンソン氏と会談した。会談では、両者はウクライナとイスラエルへの資金援助計画について協議した。
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