イランの最高精神的指導者アリー・ハメネイ師は5月24日、米国の制裁に対抗するため2015年の核合意から離脱する法案を2020年にイラン議会が可決したことで、イランは核問題をめぐる「混乱」を避けることができたと述べた。
イランの最高指導者アリー・ハメネイ。 |
ハメネイ師はイラン国会議員らとの会合で、「これは基本的かつ重要な法律であり、その成果は国際レベルでも示されている」と付け加えた。
イランは2015年7月に世界各国との包括的共同行動計画(JCPOA)としても知られる核合意に署名し、西側諸国の制裁解除と引き換えに核計画の規制を受け入れた。
しかし、2018年5月、米国は一方的にJCPOAから離脱し、イランに対する制裁を再発動したため、テヘランは核エネルギー開発計画を継続するために合意の一部の約束を放棄する法律を可決せざるを得なくなった。
JCPOA再開に向けた交渉は2021年4月にウィーン(オーストリア)で始まったが、今のところ行き詰まったままとなっている。
同日、イランは、同国中部のザグロス山脈付近に「明らかに米国の最新兵器の射程外」にある核施設を建設中であるというAP通信が5月22日に報じた情報について、これを否定した。
イラン原子力庁(AEOI)のモハマド・エスラミ長官は、「イランは国際原子力機関(IAEA)の規則と安全に関する約束を遵守している。いかなる活動を行う計画がある場合でも、IAEAにその約束を通知し、それに従って行動する」と明言した。
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