フーシ派はソーシャルメディアに投稿した声明で、「我々の海軍部隊は、多数の適切な海軍ミサイルを用いて、ケムレンジャーと特定される米艦艇を標的とした作戦を実施した」と述べた。
2023年1月12日、紅海の米空母から航空機が離陸し、イエメンのフーシ派の軍事拠点を攻撃する。ロイター写真
声明では、紅海の国際航路に対する最近の攻撃の日時やその他の詳細は明らかにされていない。
米中央軍は、フーシ派部隊が「木曜夕方、ギリシャ運航でマーシャル諸島船籍のタンカー『ケム・レンジャー』号に向けて対艦弾道ミサイル2発を発射した」と発表した。
「乗組員はミサイルが船体近くの海面に着弾するのを目撃した。負傷者や船体への損傷の報告はない」と声明は述べ、ミサイルが目標に完全に命中しなかったことを示唆した。
フーシ派は同日早朝、紅海を航行中のマルタ国旗を掲げたギリシャ所有の貨物船ゾグラフィア号に対しても弾道ミサイル攻撃を実施したが、死傷者は出なかった。
ゾグラフィア号がミサイル攻撃を受けた際にカメラが捉えた映像(出典:X/Status-6)
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紅海およびその周辺地域でのフーシ派による船舶への攻撃が続いたため、米英軍がイエメンで攻撃を行った。最近では、米中央軍が、紅海に向けて発射準備が進められていたフーシ派の対艦ミサイル3発に対し、金曜日に攻撃を実施したと発表した。
「米軍はイエメンのフーシ派支配地域でミサイルを発見し、同海域の米商船と海軍艦艇に差し迫った脅威を与えると判断した。その後、米軍は自衛のためミサイルを攻撃し破壊した」と声明は述べた。
ケミレンジャー船の画像。写真:GI
マリン・トラフィックのウェブサイトによれば、ケム・レンジャー号はサウジアラビアからクウェートへ向かう化学タンカーだったという。英国海事保安庁(UKMTO)も船舶の身元を明らかにしていないが、同じ海域で事件が発生したと報告し、「船舶と乗組員は安全で、船舶は次の港に向かっている」と報道発表で付け加えた。
フーシ派は、10月7日にイスラエルとハマスの間でガザ戦争が勃発して以来、ガザのパレスチナ人への支持を示すため、イエメン周辺の海域で船舶への攻撃を数回にわたって実行している。
ホアン・アイン氏(ロイター、PO、AJによる)
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