ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、ウクライナは両陣営の利益にとって「地政学的に非常に重要な国」であるため、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)は引き続き同国を支援していくと述べた。
1月3日、キエフでのイベントに出席した欧州理事会議長シャルル・ミシェル氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領。(出典:ロイター) |
ベアボック氏は11月25日にカールスルーエで行われた緑の党大会で演説し、ウクライナはもはや欧州におけるグレーゾーンを許容できないため、EUはウクライナを加盟させなければならないと断言した。
「ウクライナのEU加盟は我々自身の地政学的利益にかなう。だからこそ我々はウクライナへの支援を継続するだけでなく、EUとNATOの枠組みの中でこの支援を強化していく」と強調し、「ヨーロッパは地政学的に重要かつ決定的な地域だ」と付け加えた。
「ウクライナが近い将来にEUを強化することは今日明らかだ」とベアボック外相は述べた。
ベアボック氏は、ウクライナのEU加盟を求めるドイツの立場を繰り返し、EUの管理下にない「グレーゾーン」を残さないよう、この動きはモルドバ、ジョージア、そしておそらく西バルカン諸国にも適用されるだろうと述べた。
しかし彼女は11月初め、EUがこれほど多くの加盟国を抱えて効果的に機能するためには、EU自体が「面倒な」改革を強いられるだろうと認めていた。
ドイツ政府は最近、今後数年間でウクライナへの支援を「拡大・強化する」と約束したが、支援計画の詳細は明らかにしなかった。しかし、ドイツはいわゆる「冬季防護傘」計画の一環として、追加の防空システムと発電機を提供する計画であることが明らかになった。
ドイツのキール世界経済研究所によれば、ドイツはキエフへの軍事援助に約182億ドルを費やしたが、約450億ドルを費やした米国にはまだ大きく遅れをとっている。
一方、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、ウクライナに関するEU加盟国の決定が今後数週間のうちにブリュッセルの最高レベルで検討されると楽観視するとともに、ロシアに新たな制裁を課す決意を表明した。
「我々はウクライナを支持しており、必要な範囲で支援していく。EU側としては、財政、軍事など様々な分野で830億ユーロの支援をウクライナに提供しており、更なる支援を行う用意がある。近い将来、更なる決定を下す予定であり、加盟国と共に、この点について楽観視している」と、ミシェル氏はカナダのセントジョン市で開催されたEU・カナダ首脳会議後の記者会見で述べた。
同氏は、EU首脳による次回の会合ではロシアに対するさらなる制裁についても議論されるだろうと指摘した。 「これは、一方では制裁回避を防ぐことの重要性について、また一方では、同じ考えを持つパートナーと連携して将来的に追加の制裁措置が必要となる可能性のある分野を特定することの重要性について議論する機会にもなるだろう」とシャルル・ミシェル氏は述べた。
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