パキスタン南西部のバロチスタン州で今日、預言者ムハンマドの生誕記念日を祝う行事中に自爆テロ犯が爆発し、少なくとも52人が死亡した。
「数百人の行列がマディーナ・モスクから出て、マストゥン地区のアル・ファラー通りに向かっていたところ、自爆テロが起きた」と地元当局者のアブドゥル・ラザク・サソリ氏は語った。
「彼は警察副警視の車両の近くで爆弾を爆発させた」とパキスタンのムニール・アハメド警察副監察総監は述べた。その職員は死亡したとみられる。
この攻撃に対する犯行声明を出したグループはない。この事件で少なくとも52人が死亡、58人が負傷した。地元保健当局のアブドゥル・ラシード氏は、重体者が多いため死者数は増える可能性があると述べた。
パキスタンのバロチスタン州で、9月29日、地元住民と救助隊員が負傷者を救急車に運ぶ。写真:ロイター
ソーシャルメディアに投稿された画像には、教会の近くに犠牲者の靴が散乱している様子が写っていた。一部の遺体はシーツで覆われ、地元住民と救助隊員は負傷者を病院に搬送した。
パキスタン当局は緊急通知を発し、国民に献血を呼び掛けた。 「これは極めて残酷な行為だ」とサルファラズ・ブグティ内相は批判した。同国は犠牲者を追悼するため3日間の喪に服す予定。
この爆破事件はパキスタン西部国境地域で紛争が続く中で起きた。
パキスタンではかつてほぼ毎日爆破事件が発生していたが、2014年に始まった大規模な取り締まりにより秩序は大幅に回復した。 2021年に隣国アフガニスタンでタリバンが権力を回復して以来、パキスタンでは暴力が再び増加している。
昨年、政府とパキスタン・タリバン(TTP)間の停戦が崩壊して以来、暴力は激化している。 TTPは長年にわたり、警察を含む治安当局者を標的とした血みどろの攻撃を数十回実行してきた。 TTPは本日、バロチスタン州で攻撃を実行したことを否定している。
パキスタンで最も人口の少ないバロチスタン州には、同地域の領土や鉱物資源をめぐって争う複数の過激派グループが拠点を置いている。
パキスタン南西部、バロチスタン州マストゥン地区の爆破現場。グラフィック:ロイター
ドゥック・チュン氏(ロイター、AFP、アルジャジーラによる)
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