イランの軍艦がコンテナ搭載型弾道ミサイルを初めて発射

イラン革命防衛隊はオマーン湾で多目的艦シャヒド・マハダヴィからコンテナ搭載型弾道ミサイルを初めて発射実験した。

イラン革命防衛隊（IRGC）司令官ホセイン・サラミ少将は2月12日、同部隊が軍艦に搭載した長距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した。同日公開されたビデオには、軍艦シャヒド・マハダヴィの甲板上のコンテナ搭載型発射装置からミサイルが発射される様子が映っている。

イランメディアによると、革命防衛隊がオマーン湾の軍艦から弾道ミサイルの発射実験を行うのは今回が初めて。試験では射程距離最大1,700キロのファテフシリーズ弾道ミサイル2発が標的に命中した。

「我々の遠征艦は世界のどこにでも展開できる。これらの艦艇からミサイルを発射できる能力があれば、イランを脅かそうとするいかなる国も安全ではなくなる」とサラミ将軍は宣言した。

イランの軍艦がコンテナ搭載型弾道ミサイルを初めて発射実験

イランのシャヒード・マハダヴィ艦が2月12日にオマーン湾でコンテナ搭載型弾道ミサイルを発射した。動画：タスニム

IRGCの海上作戦部隊は2020年11月、初の遠征艦シャヒド・マハダヴィを含む艦隊を北インド洋地域に派遣する計画を発表した。

シャヒド・マハダヴィ軍艦はコンテナ船を改造したもので、全長240メートル、幅32メートルで、ヘリコプターや無人航空機（UAV）を運用できる。この軍艦には防空ミサイルや地対空ミサイルのほか、先進的なレーダーや通信システムも装備されている。

2月12日、IRGCはイスラエルのテルアビブ南部パルマチム空軍基地に対して模擬弾道ミサイル攻撃訓練を実施した。 IRGCによれば、パルマチムはイスラエル空軍のF-35ステルス戦闘機の主要基地である。

イランのミサイル実験と訓練は、2023年10月のイスラエルとハマスの戦争勃発を受けて地域の緊張が高まっている時期に行われた。イランはハマスへの支持を表明したが、同組織によるイスラエルへの攻撃には関与も支援もしていないと述べた。

2月11日に行われたイラン・イスラム革命45周年記念式典で、エブラヒム・ライシ大統領はイスラエルが「国際機関の400の宣言や決議に違反している」と非難した。ライシ氏はイスラエルの国連からの追放と「ガザ地区への爆撃の即時停止」を求めた。

グエン・ティエン氏（ AFP通信による）

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