コロンビア軍と先住民は、飛行機墜落事故以来20日間行方不明となっている4人の子供を捜索するため、アマゾンの熱帯雨林一帯を捜索している。
5月1日、7人を乗せた軽飛行機が、アララクアラからコロンビアのアマゾン地域の都市サンホセデルグアビアーレまでの350キロの旅の途中で墜落した。アビアンライン・チャーター社のセスナ206が離陸した数分後、パイロットはエンジンに問題があると報告した。
その後、飛行機はレーダー画面から消えた。乗客には、ウイトト先住民コミュニティのリーダーと、同じくコミュニティ出身のマグダレナ・ムクトゥイ・バレンシアという女性とその4人の子供が含まれていた。
5月15日と16日、兵士らはカケタ地域でパイロットと成人2人の遺体を発見した。飛行機の胴体は密生した植生に垂直に引っかかり、機首部分が破壊された。
コロンビア軍は5月19日、カケタで行方不明となった4人の子供を捜索するためアマゾンの熱帯雨林に入る準備をしている。写真: AFP
その後、警察犬が現場近くで哺乳瓶を嗅ぎつけた。救助隊は靴、衣服、かじられた果物も発見した。
子供達には13歳のレスリーがいる。ソレイニー、9歳ティエン・ノリエルちゃん(4歳)とクリスティンちゃん(11か月)は生き延びて森の中をさまよっているとみられる。
コロンビア当局は「希望作戦」を開始し、100人以上の兵士、3機のヘリコプター、捜索犬を派遣して広範囲の捜索を行った。救助隊は、現場へのアクセスが困難だったことに加え、大雨や野生動物などの厳しい状況のため、多くの困難に直面した。
救助ヘリコプター3機のうち1機には拡声器が装備されており、子どもたちの祖母が現地語で録音した「森の中では動くのを止めて救助を待つ」ようにというメッセージを放送した。 5月17日、兵士たちは木の枝で作られた仮設シェルターを発見した。警察犬はハサミやヘアゴムも発見した。
5月19日、コロンビアのカケタ州アマゾン熱帯雨林で起きた飛行機墜落現場。写真: AFP
子どもたちの祖父であるフィデンシア・バレンシアさんは、子どもたちはジャングルに慣れており、恐怖から隠れていたのかもしれないと語った。 「長女のレスリーはとても賢く、活発で機知に富んでいます。ソレイニーとティエン・ノリエルも森を歩くのがとても上手です。二人はお互いをとても愛し合っています」とバレンシアさんは語った。
「私たちは先住民族なので、多くの利点があります。木や果物、葉の用途を知っています。それは非常に必要な知識です」と彼は付け加えた。
しかしバレンシアさんは、子どもたちが「生きていくために役に立つかもしれない」ものをなぜ捨てるのか疑問に思う。 「ハサミは切るだけでなく、武器にもなる」と彼は言う。
5月17日、コロンビア大統領は当局が4人の子供を発見したと発表したが、捜索に関する情報は錯綜していた。同大統領は翌日、声明を撤回し、軍と先住民コミュニティは国民が切望する情報を得るために執拗な捜索を続けると述べた。
コロンビア軍は捜索活動を強化するため、5月19日にさらに50人の兵士を派遣した。アマゾンでのトレッキング経験のある先住民もこのキャンペーンに参加した。最新の発見は泥の中に残された足跡で、子供の一人のものと思われる。
もう一つの脅威は、森林を移動する武装した麻薬密売グループだ。 「この地域には村はなく、地元の人々でさえこの地域のことをよく知らない」とバレンシア氏は語った。
彼は4人の孫が生きていると信じており、捜索隊は諦めてはならないと強調した。 「子どもたちは長い間森の中にいたが、皆さんの支援と祈りがあれば、彼らを見つけることができるだろう」と彼は語った。
ドゥック・チュン( AFP通信、12ページ)
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