進歩派の候補者ハビエル・ミレイ氏がアルゼンチン大統領選挙の最終投票で勝利した。
11月19日の選挙では、投票数の約99%が集計され、経営経験のない53歳の極右経済学者が約56%の票を獲得し、対立候補の中道左派経済大臣セルジオ・マッサ氏を破った。
人口4,600万人のこの国の有権者は、ペソの暴落、インフレの急上昇、そして国民の40%以上を貧困に追いやった政府に抜本的な変化を求めている。ミレイ氏の当選により、南米第2位の経済大国の動向は予測不可能となる。
2023年11月19日、ブエノスアイレスでの勝利行進に出席したハビエル・ミレイ氏と妹で選挙運動責任者のカリーナ・ミレイ氏。写真: NYタイムズ
11月19日夜に公式結果が発表される前、マッサ氏は敗北を認め、ミレイ氏の勝利を祝福した。
「アルゼンチン国民は異なる道を選んだ」とマッサ氏は述べ、ミレイ氏に勝利を祝福する電話をかけ、第一線での政治活動から身を引くと付け加えた。
「明らかにこれは我々が予想した結果ではないが、ハビエル・ミレイ氏に祝意を伝えるために電話した。なぜなら彼はアルゼンチン国民の大多数が今後4年間に選んだ大統領だからだ」と、過去20年間のうち16年間、南米の国を率いてきた中道左派連合の一員であるマッサ氏は付け加えた。
ミレイ氏は12月10日にアルゼンチン大統領に就任する。自身の勝利を「奇跡」と呼び、ブエノスアイレスの選挙本部で支持者らにこう語った。「今日、アルゼンチンの復興が始まる」今日はアルゼンチンにとって歴史的な夜だ」
この極右政治家は、インフレの急上昇と貧困の蔓延というアルゼンチンの「悲惨な現実」に対処するために「劇的な変化」を起こすと約束した。元米国大統領ドナルド・トランプ氏の「ファン」と言われているアルゼンチンの政治家は、選挙運動中、国民のほぼ半数を貧困に陥れ、インフレ率を140%以上に押し上げた金融危機を克服するため、中央銀行を廃止し、経済をドル化すると誓った。
2023年11月19日、ブエノスアイレスでミレイ氏の支持者たちが祝う。写真: NYタイムズ
ミレイ氏は勝利演説で、国際社会に対しても「世界舞台でアルゼンチンは、決して失うべきではなかった地位に復帰するだろう」というメッセージを送った。
ミレイ氏の勝利を受けて、ブラジルの元大統領ジャイル・ボルソナロ氏やトランプ氏を含む世界的極右の著名な政治家らがすぐに祝意を伝えた。
ボルソナロ氏はミレイ氏の選挙運動を支持しており、アルゼンチンの新大統領就任式に出席することを約束している。 「南米に再び希望が輝いている」とボルソナロ大統領はツイッターに投稿し、「正直、進歩、自由」の勝利と称して称賛した。
トランプ前米大統領はこう書いている。「全世界が注目している!」あなたをとても誇りに思います。彼は国を立て直し、アルゼンチンを再び真に偉大な国にするだろう。 」
ミン・ドゥック(ガーディアン紙、ワシントン・ポスト紙による)
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