紛争でロシア軍とウクライナ軍の最前線となっているドニプロ川の主要ダムが洪水で決壊したことを受け、15カ国からなる国連安全保障理事会は火曜日、ロシアとウクライナ両国の要請で会合を開いた。
ダム決壊の衛星画像。写真: マクサー
国連安全保障理事会の会合を前に、米国は誰が責任者か知っているかとの質問に対し、米国のロバート・ウッド次席大使は記者団に「全く確信はないが、今後数日中にもっと情報が得られることを期待している」と述べた。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は同日、ダム決壊の原因について国連は独自の情報を持っていないとしながらも、戦闘による「もう一つの壊滅的な結果」だと述べた。
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、ウクライナが反撃のために軍部隊を集める「好機」を作ろうとしていると非難した。
「キエフが重要インフラ施設に対して行った意図的な破壊行為は極めて危険であり、本質的に戦争犯罪もしくはテロ行為に分類できる」とネベンジア氏は安保理で述べた。
ウクライナのセルゲイ・キスリツァ国連大使は、ロシアが「ウクライナの重要インフラに対するテロ行為」を行ったと非難した。 「物理的に外部から砲撃で爆破するのは不可能だ。ロシアの占領軍が地雷を仕掛け、爆破したのだ」と彼は語った。
国連の援助担当責任者マーティン・グリフィス氏は安全保障理事会に対し、「災害の全容は今後数日で初めて明らかになるだろう」と語った。
「しかし、ウクライナ南部の紛争当事者双方の何千人もの人々が家や食料、きれいな水、生計を失うなど、深刻かつ広範囲にわたる影響を受けることは明らかだ」と彼は付け加えた。
一方、マクサー・テクノロジーズが火曜日の午後に撮影した衛星画像では、ウクライナ南部で広範囲に渡る洪水が発生し、ノヴァ・カフカ・ダムとその地域の水力発電所がほぼ破壊された様子が映し出されている。
マクサールは、黒海沿岸の都市ヘルソンの南西に位置するノヴァ・カホフカとドニプロフスカ湾の間の2,500平方キロメートル以上に及ぶ画像を撮影した結果、多くの町や村が浸水していることがわかったと述べた。
ホアン・アイン(タス通信、ロイター通信による)
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