拡大したBRICS経済グループには、世界最大の石油輸出国のいくつかが含まれることになる。 (出典:チャイナデイリー) |
ニュースによれば、購買力平価(PPP)で計算した世界の国内総生産(GDP)に占めるBRICSの割合は、主要7カ国(G7)を大きく上回るという。
BRICSには現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが含まれます。同グループは2024年1月にアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)を加える予定。
G7には、米国、カナダ、英国、フランス、イタリア、ドイツ、日本の7つの先進工業国が含まれます。
ブルームバーグは、BRICSが拡大すればG7よりも規模が大きくなると指摘している。 2022年には、このブロックは世界経済の36%を占め、G7は30%を占めた。
「我々の予測では、労働力の拡大と技術の追い上げの余地により、BRICS+のシェアは2040年までに45%に上昇し、G7経済全体のシェアは21%になるだろう」と同機関は記している。
事実上、BRICS+とG7は2001年から2040年の間に規模が入れ替わることになるだろう。」
拡大されたBRICSには、サウジアラビア、ロシア、UAE、イランなど世界最大の石油輸出国と、中国やインドなど世界最大の石油輸入国も含まれることになる。
同グループが原油取引の一部を他通貨に転換することに成功すれば、国際貿易におけるドルのシェアや世界の外貨準備に連鎖的な影響を及ぼす可能性がある。
BRICS諸国は貿易における米ドルの廃止に積極的に取り組んでいる。
さらにブルームバーグは、中国の経済減速、近い将来にペトロドル制度(石油輸出国への支払いに米ドルを使用する制度)から脱却できないこと、単一の代替解決策を推進することへの抵抗など、欧州連合が直面しているいくつかの課題も指摘した。
ブルームバーグは次のように結論づけている。「BRICSは世界を変えるだろうが、それは政策立案者の壮大な計画の実現よりも、GDPに占めるBRICSのシェア拡大や経済・政治システムの多様化を通じての方が大きいだろう。」
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