米国とイスラエル、「二つの国家」について協議
バイデン大統領とネタニヤフ首相は、イスラエルの指導者がパレスチナ人のいかなる形の主権にも反対する姿勢を再確認した翌日の1月19日(現地時間)、電話会談を行った。会談後、バイデン氏はネタニヤフ氏がいかなる「二国家共存」の選択肢にも反対していないと述べた。
「二国家解決にはさまざまなバージョンがある。国連加盟国の中には自国の軍隊を持たない国も数多くある。だから、この解決策が機能する方法はいくつかあると思う」とバイデン氏はホワイトハウスのイベントで記者団に語ったと、タイムズ・オブ・イスラエルが報じた。
ガザ南部ラファの難民キャンプ
米政権は、ハマスとの戦いでネタニヤフ首相を強力に支持する一方で、ガザでの犠牲者を最小限に抑えるようイスラエルに圧力をかけている。しかし両同盟国は、バイデン氏が永続的な平和のために支持する解決策であるパレスチナ国家の必要性について意見が一致していない。
ロイター通信によると、ネタニヤフ首相は1月18日の記者会見で、ワシントンに対し「テルアビブはヨルダン川西側の全領土の治安管理を行う必要がある」と伝えたと述べ、これが「パレスチナの主権という考えに反する」と認めた。また、イスラエル人の大半は「二国家共存」の解決策を支持しておらず、自分も常にこの考えに反対すると述べた。
イスラエル首相、パレスチナ国家樹立に関する米国の主張に断固として反対
こうした状況の中、イスラエル軍は1月20日にガザ南部での攻撃を強化し、特にハンユニス市を重点的に攻撃した。パレスチナメディアも同日、ガザ北部のジャバリア地区周辺で激しい火災があったと報じた。ハマスが運営するガザ保健当局は1月20日、紛争により同地区で少なくとも2万4927人のパレスチナ人が死亡したと発表した。
ガザ外で緊張が高まる
戦闘は周辺地域にも広がっている。レバノンのイスラエル軍とヒズボラ軍が国境を越えて定期的に銃撃戦を繰り広げる一方、イランと関係のあるグループが攻撃を強化しており、中東は地域戦争に近づいている。
先週末以来、米国とその同盟国は、最近紅海の船舶を繰り返し標的にしているイエメンのフーシ派に対する空爆を行っている。最近では、米軍中央軍(CENTCOM)が1月19日、フーシ派が紅海南部に向けて発射しようとしていたと判断された対艦ミサイル3発を破壊したと発表した。
ヒズボラの幹部は1月19日、イスラエルがレバノン・イスラエル国境沿いで戦闘を拡大すれば「本当にひどい目に遭う」ことになるだろうと警告した。これに先立ち、イスラエルのヨアブ・ギャラント国防相は、同国は北の国境で「武力による安全確保」の用意があると宣言した。
イランとパキスタンは互いにミサイルを発射し、依然として紛争を避けたいと考えている
英国に拠点を置くシリア人権監視団によると、注目すべき展開として、イスラエルは1月20日にシリアの首都ダマスカスの建物にミサイル攻撃を実施し、5人が死亡した。監視団体は、この建物はイラン革命防衛隊(IRGC)の司令官や親イランのパレスチナ派閥の指導者らが居住する厳重警備区域に位置していると述べた。襲撃は当局者が建物内で会議をしていた際に発生し、ロイター通信は死亡した人のうち4人がIRGCのメンバーだったと報じた。
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