中国が金準備を増加
中国人民銀行のデータによれば、貴金属価格の継続的な上昇を背景に、中国が金準備高を増加したのは17か月連続となる。
3月末現在、中国人民銀行が保有する金の量は7,274万オンス(2,262トン)となり、2月より16万オンス(約5トン)増加した。
中国観測筋は、金保有量の増加は、世界市場の混乱が高まる中、人民銀行が伝統的な安全資産と国家の金融安全保障に重点を置いていることを示していると指摘している。
投資家は金を、混乱時の安全資産、また通貨切り下げに対するヘッジとして見ている。 |
世界金協会(WGC)によると、中国とインドを筆頭に世界の中央銀行は2月も金準備の増加を続け、9カ月連続の増加となった。
WGCによれば、中国は昨年225トンの金を購入し、これは世界の中央銀行が購入した1,037トンの4分の1を占めた。 1月と2月だけで、中国人民銀行は金準備を22トン増加させた。
投資家はFRBの利下げ期待を低下
金現物価格は4月8日午前9時(ベトナム時間)時点で0.2%下落し、1オンス当たり2,325.26ドルとなった。以前、この貴金属は4月5日に1オンスあたり2,330.50ドルの記録を樹立した。
そのため、最新の米国雇用統計が3.8%に低下し、投資家が米連邦準備制度理事会(FRB)が今年大幅に金利を引き下げる可能性への賭けを減らしたことで、金価格は最高値を下回った。
金価格は米国債利回りの上昇圧力により一時1.2%下落した。この動きは、米国の3月の雇用統計がほぼ1年ぶりの大幅な増加を記録したことを受けて起きた。
専門家らは、これらの数字はFRBが金融政策の緩和を急がないだろうという主張を裏付けている、と述べている。
「金価格は常に米国の金利調整に敏感です。高金利は米ドル高を促す一方で、金のような利回りのない資産の魅力を大幅に低下させるからです」と専門家は述べています。
投資家は4月10日に発表される米国の3月のインフレデータを注視するだろう。このデータは、政策当局の借入コスト削減に対する姿勢をより明確にする可能性がある。
これに先立ち、パウエルFRB議長は、インフレ抑制に向けたFRBの任務は「まだ終わっていない」とし、利下げに踏み切る前に物価圧力が緩和しつつあるという「さらなる確信」が必要だと述べ、同時に金融政策の急激な変更には慎重な姿勢を取っている。
パウエル氏の発言は、FRB当局者が3月に今年0.75%の利下げを予想している最新の予測を示したことを受けて出されたもの。米国の政策金利は現在5.25~5.5%程度で、23年ぶりの高水準となっている。
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