E・ジーン・キャロル氏とドナルド・トランプ氏
ロイター通信は6月30日、元ジャーナリストのE・ジーン・キャロル氏が、1990年代にトランプ氏に強姦された事実を否定したとして名誉毀損で訴えていた訴訟に対するドナルド・トランプ前米大統領の異議申し立てを連邦判事が却下したと報じた。
マンハッタン(ニューヨーク)のルイス・カプラン判事は、トランプ氏が大統領の絶対的免責特権に値するという主張は根拠がないと述べた。
判事はまた、キャロル氏がトランプ氏の発言を「黙認」し、トランプ氏がホワイトハウス入りして発言を公表するまで数十年もわざと待っていたというトランプ氏の主張も却下した。
トランプ氏の弁護士アリーナ・ハッバ氏は、依頼人は裁判所の決定に同意できず、あらゆる可能な抗弁を維持すると述べた。
これに先立ち、5月9日に陪審は、トランプ氏がキャロル氏を性的に虐待し、名誉を傷つけたとして500万ドルの損害賠償を支払うべきだとの判決を下した。
したがって、キャロル氏(79歳)は、長年主張してきたように、約30年前にマンハッタンのバーグドルフ・グッドマン百貨店の試着室でトランプ氏が彼女をレイプしたことを、完全に証明することができなかった。
しかし、陪審はトランプ氏がキャロルさんを性的虐待したという軽い罪を認めた。
陪審員らはまた、トランプ氏が2022年10月にソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に、キャロル氏が起こした訴訟を「100%詐欺」で「作り話、嘘」と非難する声明を投稿し、キャロル氏の名誉を毀損したと判断した。
トランプ氏は2024年以降にホワイトハウスに戻るため大統領再選キャンペーンを開始した。5月9日の裁判後、前大統領は判決を「恥ずべきもの」と呼び、「この女性が誰なのか全く分からない」と断言した。
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