国際刑事裁判所(ICC)は、ベネズエラ政府と首都カラカスに代表事務所を開設することで合意した。
国際刑事裁判所(ICC)はベネズエラに事務所を開設する。 (出典:ロイター) |
カラカスでベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領と会談した後、ICCのカリム・カーン主任検察官は、今回の合意により、ICCがこの南米の国における司法改革や正義の確保などの問題に関してベネズエラ側と「より緊密な協力」を促進できると期待を表明した。
しかし、ICC主任検察官は代表事務所の開設時期やベネズエラにおける同機関の職員数などの詳細は明らかにしなかった。
一方、マドゥロ大統領は、ベネズエラ政府とICCが両者間の協力強化に向けて好ましい前進を遂げたと断言した。ベネズエラは、カラカス政府に対して繰り返される歪曲と嘘に対して真実を守る準備ができている。
これに先立ち、ICCは2021年11月に、ベネズエラで2017年に100人以上が死亡した抗議活動中に行われた人道に対する罪の疑いでベネズエラ政府に対する予備調査を発表した。
マドゥロ大統領は当時、ICCの決定を尊重するが、その見解には同意できないと述べた。
これはICC主任検察官カリム・カーン氏によるベネズエラへの3度目の訪問となる。今回はコロンビアでの活動を終えて首都カラカスに到着した。
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