イタリア政府はガス備蓄の不足を緩和することを目指している。 (出典:TASS) |
欧州は、同国での軍事作戦のリスクがあるにもかかわらず、2023年にウクライナのガス備蓄に切り替えた。
この決定により、エネルギー企業やトレーダーは欧州連合(EU)の貯蔵庫から比較的少量のガスしか取り出せなくなり、ガス価格が低く抑えられ、2024年の燃料補給が容易になるとアナリストらは指摘している。
アーガス・メディアの欧州ガス価格担当責任者ナターシャ・フィールディング氏は、キエフは今冬、中央・東ヨーロッパにガスを供給し、エネルギー安全保障で重要な役割を果たしていると述べた。
彼女は、ウクライナに貯蔵されているガスの利用を呼び掛けることは、欧州が国内の備蓄を高く維持することに貢献し、冬の終わりの長期にわたる寒波による供給枯渇などのリスクを軽減すると述べた。
キエフはロシアからEU域内へのパイプライン経由の天然ガス輸出の主要中継国としての役割を果たしており、他のどのEU加盟国よりも多くの天然ガス貯蔵能力を誇っている。
2022年、27カ国からなる欧州連合はエネルギー危機に陥り、モスクワが供給を削減したため、夏の間に天然ガス価格が記録的な高値に上昇した。 EUの貯蔵施設が2023年10月中旬には満杯に近づいたため、ウクライナは近隣諸国のガス貯蔵の代替地として浮上している。
また、安価な貯蔵税や3年間の関税免除などの優遇措置も提供しており、キエフがEUのエネルギー市場へのさらなる統合を目指す中で、ガスがEUに容易に再輸入されるようになっている。
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