米中央軍(CENTCOM)は2月23日、イエメンのフーシ派による英国の貨物船ルビーマールへの攻撃により、同船に大きな損害が発生し、18海里(29キロ)にわたって油膜が広がったと発表した。
プラネット・ラボが提供したこの衛星画像では、ベリーズ船籍の貨物船ルビーマーが、イエメンのフーシ派の攻撃を受けて紅海南部のベイ・エル・マンデブ海峡付近で石油を漏出している様子が写っている。 (出典:Planet Labs PBC/AP) |
「船は停泊しているが沈没しつつある」と中央軍は声明で述べた。
これに先立ち、フーシ派のヤヒヤ・サレア軍事報道官は、同軍が2月18日にアデン湾でルビーマール船を攻撃し、現在同船が沈没の危機に瀕していることを認めた。
ルビーマー号が攻撃を受けたとき、同船は4万1000トン以上の肥料を輸送中だった。
新華社はこれに先立ち、2月23日、米英連合軍がフーシ派の軍事基地がある港湾都市ホデイダへの空爆を発表したことを受け、イエメンのフーシ派勢力が紅海の重要な航路を閉鎖すると警告したと報じていた。
フーシ・アル・マシラTVは、ホデイダ北西のラス・イッサ地域、海上の軍事基地付近への空爆が3回行われたと報じた。しかし、CENTCOM はこれらの空爆を確認しなかった。
フーシ派の代表者はソーシャルネットワークX上で、同軍がイスラエルにガザ紛争終結を迫るため「数日中にバブ・エル・マンダブ海峡を完全に封鎖する」ことを検討していると述べた。
しかし、アナリストたちはフーシ派が上記の封鎖措置を実行できるかどうかについて懐疑的だ。
紅海とインド洋の間の海上交通の重要な要衝であるバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖された場合、世界の石油供給と貿易は混乱するだろう。
ロイター通信によると、関連した動きとして、2月23日、米軍は、イエメンと紅海のフーシ派の無人航空機(UAV)4機と対艦巡航ミサイル2発が米海軍の艦艇と軍艦に対する潜在的な脅威であると判断し、これらを破壊したと発表した。
CENTCOMは、無人機と巡航ミサイルがイエメンのフーシ派支配地域から紅海に向けて発射される予定であると述べた。さらに、米軍は同地域を航行する商船の近くでフーシ派の自爆無人機3機も撃墜した。
なお、同部隊は、米軍による攻撃が2月22日及び23日(現地時間)に実施され、船舶への被害は記録されていないことを確認した。
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