ロイター通信によると、フィリピンのメディアは、ロメオ・ブロウナー軍参謀総長が11月3日に兵士らに対し、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領の政府を「不安定化させようとする試み」について聞いたと伝え、一部の軍将校らは「さまざまな理由で大統領を交代させるべきだ」「別のクーデターが起きるべきだ」と述べていると報じた。
フィリピン大統領フェルディナンド・マルコス・ジュニア11月3日にマニラで行われた記者会見で
一方、フィリピンの国家安全保障顧問エドゥアルド・アニョ氏は11月4日、そのような陰謀を否定した。同氏は、ブローナー氏の発言がメディアによって「誤って引用されたり、誤解されたりした」と述べた。
「退役軍人や元軍人の間で健全で白熱した意見交換や議論が行われ、現政権の一部政策に対する批判さえあったのは事実だが、それは我々の民主主義の範囲内のことだ」とアノ氏は声明で述べた。
「政府に対する陰謀や騒乱の動きはない。治安部門は常に警戒を怠らず、国家の安全を損なういかなる悪質な集団に対しても即座に行動を起こす用意がある」とアノ氏は強調した。
マルコス・ジュニア大統領の事務所からはすぐには反応がなかった。
1986年の「ピープルパワー」蜂起で失脚した故フィリピン大統領フェルディナンド・マルコス氏の息子であるマルコス・ジュニア大統領は、昨年の大統領選挙で圧勝した。しかし、9月の世論調査ではマルコス・ジュニア大統領の支持率は低下していることが明らかになった。ロイター通信は、フィリピンの消費者物価高騰によりフィリピン大統領への支持が弱まり、フィリピンの大統領支持率は「大幅に」低下したと報じた。
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