フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は3月4日、自国の利益にかなう分野では中国と協力するが、東海における自国の主権、主権的権利、管轄権が無視された場合は対抗すると宣言した。
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が3月4日にオーストラリアで演説した。(出典:ラプラー) |
ロイター通信は、マルコス大統領がオーストラリア訪問中にローウィー研究所フォーラムで行った演説で上記の発言をしたと報じた。
同氏は、米国と中国の超大国間の対立は地域内の他の国の正当な海洋権益に甚大な影響を与え、損害を与えていると強調した。
「この対立は、国際法や国連憲章の原則に反する攻撃的、一方的、違法かつ不当な行為の抑制を求める我々の呼びかけから我々の注意を逸らしている」とフィリピンの指導者は述べた。
フィリピン大統領によれば、同国の独立した外交政策は、マニラ政府に「我々の利益に合致する問題では協力し、我々の見解が異なる分野では敬意を持って意見を異にし、我々の主権、主権的権利、管轄権といった我々の中核原則が疑問視されたり無視されたりした場合には対応する」ことを要求している。
同日、フィリピンのマナロ外相はメルボルン(オーストラリア)で開かれた海洋協力フォーラムで、地域の近隣諸国に対し、東海における法の支配の維持に向けてより強力に団結するよう呼びかけた。
AP通信によると、マナロ外相は、フィリピンが2016年にハーグの常設仲裁裁判所で南シナ海における中国の広大な領有権主張を無効とした勝利に言及し、マニラは法の支配を堅持し、こうした紛争の平和的解決を促進するためにこの訴訟を進めたと述べた。
「この地域の海洋の共同管理には、国際法の優位性を堅持するために団結し、すべての人にとって公正で持続可能な結果を確保する必要がある」と彼は述べた。
フィリピン外務省長官は、地域の近隣諸国に対し、「東海とインド太平洋の海域が平和、安定、繁栄の統一された場となるよう」団結し、集団責任と共通管理意識を持つよう呼びかけた。
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