ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相(写真:ロイター)。
ラブロフ外相は、ウクライナと中東問題に関する国連会議の合間にニューヨークでCBSニュースに対し、モスクワは「誠意を持って交渉する意欲」を示していないとするアントニー・ブリンケン米国務長官の最近の発言を否定した。
「それは真実ではない」とラブロフ外相は強調し、ロシアは現地の状況と戦争の根本原因を解決するための「あらゆる真剣な提案」について常に議論する用意があると主張した。
同氏は、モスクワも「ロシアとウクライナ国民の正当な国益を確保する」解決策に到達する用意があることを明らかにし、いかなる合意もロシアの中核的な安全保障上の利益と一致していなければならないと断言した。
外務大臣は、ロシアは以前からNATOの拡大について懸念を表明してきたことを改めて強調した。
「目的はシンプルだ…我々は2008年以来、NATOの拡大は(ロシアとソ連に対する)あらゆる約束に反して行き過ぎていると公に警告してきた」と彼は語った。
2008年にブカレストで開かれた首脳会議で、NATO首脳らはウクライナが最終的にはNATOに加盟するであろうと断言する声明を発表した。これはロシアからの反発を引き起こした。
ラブロフ外相はまた、ドナルド・トランプ氏が今年米大統領に再選されたとしても、ウクライナ問題をめぐる状況は変わらないだろうと述べた。
先週、米共和党の大統領候補筆頭で現職のジョー・バイデン大統領の潜在的な対抗馬であるトランプ氏は、再選されればロシアとウクライナの紛争を迅速に終結させることができると宣言した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、トランプ大統領に紛争を終わらせる能力があるかどうか懐疑的な見方を示した。彼は、ウクライナはロシアとの和平と引き換えに領土譲歩を決して受け入れないと強調した。
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