クレムリン報道官ドミトリー・ペスコフ氏(写真:ロイター)。
「ウラジーミル・プーチン大統領は、(ウクライナ紛争における)目標達成が最優先事項であると繰り返し述べてきた。我々は政治的・外交的手段を通じてそれを実現したい。交渉の用意はある」とペスコフ報道官は12月5日、キエフとの和平交渉の見通しについて述べた。
ロシアは、実際の状況に基づいてウクライナとの紛争終結に向けて交渉する用意があると繰り返し表明しているが、キエフには善意が欠けていると考えている。
クレムリン報道官は、紛争が最初に勃発した昨年春にロシアとの和平交渉を妨害したのはウクライナであると非難した。 「ウクライナ当局自身も英国の要請でそうしたことを認めている」と彼は述べた。
先月末、メディアのインタビューで、ウクライナ人民奉仕者党の党首でロシアとのウクライナ交渉代表団の団長であるダヴィド・アラカミア氏は、ウクライナが中立を維持するという条件でロシアは戦闘を停止する用意があるものの、キエフは同氏を信用しておらず、西側諸国はロシアに紛争の継続を勧めていることを認めた。
2022年3月にイスタンブール(トルコ)でロシアとウクライナの協議が行われた際、当時のイギリス首相ボリス・ジョンソンはキエフを訪問し、ウクライナに対し戦闘を継続し、モスクワとのいかなる協定にも署名しないよう求めた。
2022年5月には、ウクライナメディアもジョンソン氏がイスタンブールでのロシアとウクライナの和平交渉を打ち切ったと報じた。しかし、ジョンソン氏自身も西側諸国政府も、ロシアとの合意案を破棄するようウクライナに圧力をかけたことを一度も認めていない。
ロシアは2022年2月からウクライナで特別軍事作戦を開始した。紛争の最初の日から、双方は戦闘を終わらせるための交渉を行っていた。両者は昨年3月にトルコで行われた会談で和平合意に近づいていたと言われている。
ロシアの和平交渉団長ウラジーミル・メジンスキー氏は、ウクライナはロシアに併合されたドンバス(ウクライナ東部)とクリミア半島の独立を承認することで2022年4月に紛争を終結させることができたはずだと明らかにした。
「我々の譲れない要求の中には、クリミア半島におけるロシアの主権の承認とドンバス諸共和国の独立の承認がある」とメジンスキー氏は11月28日に述べた。同高官はまた、ロシアはドンバス地域のロシア語話者の保護に関する人道的要求を数多く抱えていると付け加えた。
「しかし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は西側諸国の助言に従って戦争に参加することを選択した」とメジンスキー氏は強調した。
ウクライナ側当局は、ウクライナは平和と引き換えに領土譲歩することは決してないと繰り返し述べており、キエフはロシアと西側諸国から安全保障の保証を得た場合にのみ中立を受け入れるとしている。
[広告2]
ソース
コメント (0)