イギリスの新聞タイムズは、ウクライナの夏の反撃を前に、NATOはウクライナ軍が領土を奪還する能力について楽観的すぎたと匿名の米軍将校が語ったと報じた。同紙は、ウクライナ当局者が西側諸国の決意の欠如を非難し始めていると指摘した。
2023年3月16日、ザポリージャの軍事基地に駐留するウクライナ軍の戦車。(出典:AP通信) |
ロシアに関する20冊以上の著書があるマーク・ガレオッティ氏の投稿で、ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナ軍の訓練に携わる匿名の米軍将校の言葉を引用した。 「NATOは奇跡を期待し、ウクライナは同盟に約束をした…楽観主義に基づいて戦争を起こすことはできない」と彼は語った。
「2023年はまだ確定していないが、2024年については考えている」と別の米当局者は語った。
記事は、キエフが個々の村の占領を成功の兆候とみなしているため、ロシアもウクライナも現時点では決定的な前進を遂げることができていないと主張している。記事の著者は、11月に秋の雨が降り始めて軍事装備の移動が困難になる前に、キエフには状況を好転させるのにせいぜい2か月の猶予しかないと見積もっている。
ロシア軍がウクライナ南部に敷設した強固な要塞と広大な地雷原は、キエフの反撃が明らかに効果を上げていない理由の一つである。こうした背景から、ウクライナ当局は最近、NATOの取り組みが不十分だと批判し始めており、米国主導の軍事ブロックを「弱体」とさえ呼んでいる。
記事は、どちらの側も妥協する意思がない場合は、紛争は長期間続く可能性が高いと結論付けている。
今週初め、ワシントンポスト紙のインタビューで、キエフの最も強力な支持者の一人であるポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は、ウクライナ軍は「現時点ではロシア軍に対して決定的な反撃を行うことができない」と認めた。
また今週、 CNNは米国および他の西側諸国の匿名の当局者の発言を引用し、ウクライナ軍が「この紛争のバランスを変えるような進展を達成する可能性は低い」との予測を伝えた。
ロシア国防省によれば、ウクライナの反撃は失敗し、これまでに同国は兵士4万3000人と軍事装備4900ユニットを失った。
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