ブルームバーグは匿名の情報源を引用し、米国はロシアが今年中に核兵器もしくは模造弾頭を宇宙に配備する計画をしている可能性について同盟国に警告したと報じた。
米メディアは先週、ロシアが核兵器を含む可能性のある新世代の衛星攻撃兵器を地球軌道上に配備したか、あるいは配備を計画しているとの情報を米情報機関が入手したと報じた。
米国は、ロシアが2024年までに宇宙に核兵器を配備する可能性があると考えている。(写真:ゲッティイメージズ)
モスクワはその後この情報を強く否定し、クレムリン報道官のドミトリー・ペスコフ氏は、これは米国議会にウクライナへのさらなる軍事援助を承認させるための策略に過ぎないと述べた。
ブルームバーグの記事では、情報筋が、ロシアは実際に西側諸国の衛星を破壊することを目的とした宇宙兵器を開発していると主張している。しかし、最近の国防総省の報告書では、モスクワは実際に軌道上で核兵器を爆発させる計画はないが、軌道上の衛星の3分の1を混乱させ、世界中の通信システムに大混乱をもたらす可能性のある核事故が発生するリスクがあると述べている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2月21日の演説で、宇宙を含むあらゆる場所への核兵器配備についてモスクワの「明確かつ透明性のある」立場を強調した。
「我々は常に宇宙への核兵器の配備に断固反対してきた。」プーチン氏はさらに、ロシアは米国などの国々に宇宙の軍事化を禁止する条約を維持するよう呼びかけているだけでなく、こうした条約を強化する必要性を繰り返し強調してきたと述べた。
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相も「モスクワは宇宙に核兵器を配備しておらず、配備する意図もない」と強調した。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は、米国の警告はウクライナへの援助を増やすための「陰謀」だという報道を「ばかげている」と一蹴し、ワシントンの懸念は本物だと述べた。
1967年に米国、ソ連、英国が署名した宇宙条約では、軌道上へのいかなる種類の核兵器の配備も禁止されている。この協定には100か国以上も署名している。
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