リトアニアは中東の緊張によりウクライナから国際社会の注目が逸らされることを懸念しており、一方でキエフにはモスクワの軍事作戦に対応する手段がない。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4月13日、最新の軍事装備と兵器を視察した。(出典:ウクライナ大統領府) |
4月18日、スプートニクはリトアニアのギタナス・ナウゼダ大統領が記者団に対し、「現在、 地政学上のホットスポットは2つある。中東とウクライナだ。ウクライナへの焦点が失われつつあることを懸念している」と述べたと報じた。
さらに同氏は、欧州連合(EU)がキエフへの武器供与を決定してからその実施までに「数か月以上」かかりすぎていると不満を述べた。
この発言は、ロシアの軍事行動が激化する中、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が最近、キエフは「ミサイルが枯渇した」と述べ、同盟国やパートナーに武器や防空システムの提供を引き続き要請したことを受けてなされた。
この問題に関して、ロイター通信は同日、北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ事務総長が、NATOはウクライナへの防空システムの増強に取り組んでいると述べたと報じた。
具体的には、NATOはパトリオットシステムを中心に保有するさまざまな防空システムに関するデータを収集し、同盟国と協力してシステムの一部をウクライナに再配備するよう努めている。
ストルテンベルグ氏は、パトリオットの提供はNATOが頼りにできる最も先進的な防衛システムであるため「極めて重要」だと述べた。同氏はまた、国産の先進地対空ミサイルシステムNASAMSなど、キエフに提供できる可能性のある他の防衛システムについても言及した。
NATO・ウクライナ理事会は4月19日に会合を開き、ゼレンスキー大統領はオンラインで参加する予定だ。
NATOに加え、主要7カ国(G7)もロシアと紛争中の東欧諸国への武器供与を検討している。
イタリア国営通信社ANSAは、キエフに対する即時かつ広範な支援政策は、4月17日から19日までイタリアのカプリ島で開催されるG7外相会議で議論される議題の一つであると報じた。
会議に出席予定のウクライナのドミトロ・クレーバ外相は、「G7で私が議題に挙げている唯一の問題は防空だ」と主張した。
また4月18日、ポリティコはCIA長官ウィリアム・バーンズ氏の「2024年末までにウクライナが敗北する、もしくは少なくともロシアのウラジーミル・プーチン大統領が政治的解決の条件を課す立場になるという非常に現実的なリスクがある」という予測を引用した。
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