(CLO) イラク政府は、特にアルカイダテロ組織に端を発するイスラム教スンニ派の反政府勢力がシリアの2つの都市を制圧し、3つ目の都市に向けて進軍していることから、シリアへの軍事介入を検討している。
シーア派イスラム教徒が多数を占めるイラクは、シリアのスンニ派イスラム過激派との複雑な歴史を抱えている。 2003年の米国の侵攻後、数千人のスンニ派イスラム過激派がイラクに渡り、宗派間の攻撃を行った。その後、彼らは2013年に自称イスラム国(IS)の名でイラクに戻り、イラク領土の3分の1を占領した。
反政府連合を率いるハヤト・タハリール・アル・シャムは、テロ組織アルカイダの分派であり、ISともつながりがある。彼らはイラクに野心はないと言うが、イラク当局はこうした主張をほとんど信用していない。
イラクは、正規軍のほか、かつてシリアで戦った民兵組織である人民動員軍(PMF)からも多数の戦闘員を動員している。しかし、情報筋によると、これまでのところイラク政府の指示はイラク西部地域の防衛のみを目的としており、シリアのアサド大統領を支援するために介入することは決定していないという。
しかし、状況次第で計算は変わる可能性があり、特に反政府勢力がシリアのもう一つの主要都市ホムスを占領したり、アサド大統領が打倒されたりした場合はその可能性が高まる。
イラクのフアード・フセイン外相は12月6日、イラクのバグダッドで、シリアのバサム・サバグ外相、イランのアバス・アラグチ外相とともに記者会見で発言した。写真:ロイター
イラク政府報道官バセム・アル・アウワディ氏は、イラクはシリアへの軍事介入を求めていないと断言したが、同時にシリア分割はイラクの「越えてはならない一線」であると考えている。数百人のイラク人戦闘員がアサド大統領の軍隊に加わったとの報告はあるが、イラクからの大規模な軍事動員は行われていない。
モハメド・シーア・アル・スーダニ首相率いるイラク政府は、ガザ戦争後の悪化する地域紛争に巻き込まれることを避け、代わりに長年の戦争後の復興に重点を置いている。しかし、PMFの指導者ファリフ・アル・ファイヤド氏は、近隣地域の不安定化がイラクの安全保障に影響を及ぼす可能性があるため、シリア情勢を完全に無視することはできないと警告した。
シーア派政党と親イラン武装勢力の連合が率いるイラクは、現在、ガザのハマスやレバノンのヒズボラとともに、テヘランの「抵抗軸」の主要勢力となっている。イスラエルの攻撃によってこれらの部隊が弱体化したことで、イラク軍の熟練戦闘員がシリア介入の鍵となる部隊になる可能性があると一部のアナリストは指摘している。
アサド大統領と共に戦い、シリアに関心を持つ一部のグループは再参加を望んでいるが、他のグループは介入がさらなる不安定化を招くことを懸念している。イラクのフアード・フセイン外相はバグダッドでシリアのバサム・サバグ外相、イランのアバス・アラクチ外相と会談し、シリアにおける「テロ組織」による攻撃を非難し、シリアへの支援を約束した。
シリアに移住する前にイラクでアルカイダの戦闘員としての経歴を始めたシリア反政府勢力指導者のアブ・モハメド・アル・ゴラニ氏は、同組織はアサド大統領の政権を打倒した後、イラクとの戦略的、経済的関係を望んでいるとして、イラク政府にシリアへの介入をやめるよう求めた。
ゴック・アン(AJ、ロイター通信による)
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出典: https://www.congluan.vn/lo-so-khung-bo-lon-manh-tro-lai-iraq-can-nhac-dua-quan-vao-syria-post324554.html
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