ヒズボラ、ナスララ指導者暗殺を受けてイスラエルに報復しロケット弾65発を発射

レバノンのヒズボラは9月27日夜、イスラエルに向けてロケット弾約65発を発射した。そのわずか数時間前には、イスラエル国防軍（IDF）がベイルートにあるヒズボラの拠点に大規模な攻撃を仕掛け、指導者ハッサン・ナスララを殺害していた。

イスラエル国防軍によれば、午後10時過ぎ、サフェドに向けてロケット弾30発の集中砲火が発射された。地元当局は、少なくとも2発のロケット弾の攻撃により北部の都市で大きな被害が生じたと述べた。

医療当局によれば、サフェドへのロケット弾攻撃により68歳の女性が軽傷を負った。医師らによると、女性は爆発による外傷を負っており、市内のジブ病院に搬送されているという。

サフェドの家がロケット弾の直撃を受け、火災に見舞われた。 Ynetは、人々が国の中心部に避難していたため、この攻撃による死者は出なかったと報じた。ソーシャルメディアに投稿された写真や動画には、現場で消防士らが炎を鎮圧しようと奮闘する様子が映っている。

レバノンから発射されたロケット弾の直撃を受け、サフェドの家が火災に見舞われた。写真はイスラエル・タイムズのクリップから切り取ったもの

イスラエル国防軍は、ヒズボラのロケット弾数発が防空システムによって迎撃されたと発表した。

9月28日早朝、イスラエルとレバノンの北の国境付近の一連のコミュニティで、ドローンの侵入の疑いがあると警告するサイレンが鳴らされた。メツバ、ロシュ・ハニクラ、シュロミ、レーマン、ベン・アミ、ナハリヤ、エヴロン、ベツェット、ゲシェル・ハジヴ、サールなどの都市や町で警報が発令されている。

同日、イスラエル国防軍は、レバノンから発射されたロケット弾がエルサレム近郊のヨルダン川西岸地区に落下し、火災と停電が発生したが、死傷者は出なかったと発表した。消防救助局は、ミツペ・ハギト駐屯地付近の火災の消火活動を行っていると発表した。

イスラエル国防軍は、ヒズボラ指導者への大規模攻撃に続き、同軍の戦闘機がレバノン南部のヒズボラの複数の拠点を攻撃したと発表した。新たな標的には、イスラエルに向けたロケット発射装置や武器庫として使用されている建物などが含まれていた。イスラエルの新たな作戦は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル南部への攻撃を受けて避難を余儀なくされた1年後に、イスラエル北部の住民が帰宅できるようにすることを目的としたものである。

ヒズボラ指導者の死を受けて、イラク、レバノン、シリア、イエメンは3日間の国家服喪を宣言した。

一方、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は9月28日、厳重な警備措置の下、ナスララ師を国内の安全な場所に移送した際に発表した声明で、イスラエルによる同師殺害への復讐を誓った。

イランの最高意思決定者を守るためのこの動きは、イスラエルがヒズボラに対して一連の壊滅的な攻撃を実行する中、イラン政権が抱く不安の最新の兆候だ。

出典: https://www.sggp.org.vn/hezbollah-phong-65-rocket-dap-tra-israel-sau-vu-thu-linh-nasrallah-bi-sat-hai-post761234.html