科学者たちは、日中に太陽が徐々に「消えていく」ときの鳥の行動を注意深く観察する(写真:Yunus Malik/Shutterstock.com)。
4月8日には北米全土で何百万人もの人々が皆既日食を鑑賞するために空を見上げるが、科学者の中には、この自然現象によって一部の動物、特に空を飛ぶ動物の行動が変化するのではないかと懸念する人もいる。
コーネル大学鳥類学研究所の研究チームは、北米で最近発生した皆既日食の際にこれらの生物がかなり奇妙な行動を示したことを受けて、特に鳥、コウモリ、昆虫を注意深く観察してきた。
「夕暮れ時には、昆虫、鳥、コウモリは地面に急降下してねぐらにつくか、夜間の活動に備える」と、2017年日食中の飛行動物の行動に関する研究の主執筆者であるアンドリュー・ファーンズワース氏は述べた。「しかし、2017年の日食中は、昆虫や鳥の飛行回数が減少し、光が弱まり太陽が突然消えるという非常に珍しいパターンが見られた」
今後の日食は、研究チームにこれらの異常な変化をさらに研究する機会を与えることになる。
これを実現するために、彼らは米国の日食の進路上にある気象レーダー観測所を利用して空中の活動を測定する計画を立てている。気象現象からの信号を除去することで、3~4分という短い期間で鳥などの飛行動物の動きを測定できる。
そして、日没時に再び活動を測定し、皆既日食中の行動のわずかな変化を比較します。
2017年の日食の軌道上にはわずか8つの観測所が設置されただけだった。次回の日食では13の観測所が設置される予定で、科学者たちは太陽光の変化に応じて飛行動物の行動がどのように変化するかをより詳しく把握できると期待している。
日食中の鳥の奇妙な行動は、光に対する反応に関係している可能性がある(写真:ワシントンポスト)。
「大規模な光の操作は非常に難しい」と、2017年の研究を率いた行動生態学者セシリア・ニルソン氏は語る。「このユニークな自然現象は、私たちが巨大な『実験』を準備するのに役立つ」
2017年に米国で最後に起こった皆既日食の際、多くの動物園の動物たちが研究者を驚かせるような奇妙な行動を数多く見せた。例えば、カメが突然体を揺らし、キリンが集まって駆け出し、飼育下のヒヒが突然激しく毛づくろいをし、クモが巣を取り除き、両生類の一部が突然奇妙な音を立て、ミツバチが巣に戻っていったなどである。
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