AP通信によると、ガザ地区での紛争が続く中、米国のロイド・オースティン国防長官は、イスラエル近海でのプレゼンスを維持するため、ジェラルド・R・フォード航空母艦ともう1隻の軍艦に地中海にさらに数週間留まるよう命じた。
空母の派遣延長はこれで3回目となり、中東の紛争情勢に対する米国の懸念を浮き彫りにした。ワシントンは同地域に2隻の航空母艦を保有しているが、これは近年では珍しいことだ。
12月15日、多くの米当局者がAP通信に対し、上記の情報を確認した。情報筋によると、米空母ジェラルド・R・フォードの配備延長は今週承認されたが、問題の機密性から情報は公表されていないという。
USSジェラルド・R・フォード航空母艦
国防総省は、イランが戦争を地域紛争に拡大するのを防ぐため、10月7日(ハマスとイスラエルの戦争が勃発した日)以来、この地域での軍のプレゼンスを強化している。
ワシントンは、イラクとシリアのイラン支援過激派がガザでの戦闘を利用し、同地の米軍施設に対して頻繁にロケット弾やドローン、ミサイル攻撃を行っていると非難している。
一方、紅海に展開していた米軍艦は、イエメンからイスラエルの標的に向けてフーシ派武装勢力が発射したミサイルを迎撃した。ロイター通信によると、ワシントンは12月15日、フーシ派が紅海で商船2隻を攻撃したと発表した。
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12月15日現在、中東には19隻の米軍艦が展開しており、そのうち7隻は地中海東部、12隻は紅海沿い、アラビア海を横切りペルシャ湾まで展開している。
米海軍の最新鋭航空母艦ジェラルド・R・フォードをこの地域に留める決定は、イスラエルのヨアブ・ギャラント国防相が「ハマスを排除するには数カ月かかるだろう」と述べたことを受けて下された。
ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官も今週イスラエルの指導者らと会談し、ガザでの戦争終結に向けたロードマップについて協議した。しかし、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる政府は、ハマスを追い返すという目標を達成するまで止まらないと誓っている。
航空母艦ジェラルド・R・フォードは5月初旬にバージニア州ノーフォークを出港した。当初は11月上旬に帰国する予定だった。乗船している5,000人の船員が、来たるクリスマスと新年の休暇に帰国できるかどうかは不明だ。
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