シリア人権監視団(SOHR)は9月3日、シリア北東部のクルド地域でシリア軍とトルコの支援を受けた武装勢力との衝突により23人が死亡したと発表した。
シリア情勢:クルド地域での衝突で数十人が死亡、米国は東部で激化する暴力の抑制を目指す。 (出典:ゲッティ) |
SOHRによれば、衝突はトルコが支援する戦闘員がハサケ県地域に侵入しようとした際に発生した。
この事件で親アンカラ派の18人が死亡した。シリア政府軍も5人が死亡し、多数が負傷した。
ここ数日、トルコが支援する過激派グループの連合軍(自らを「シリア国民軍」と称する)が繰り返しクルド地域への侵入を試み、クルド系シリア民主軍(SDF)に所属する地元戦闘員と衝突している。
2016年以来、アンカラはシリア北部のクルド人を攻撃し、両国の共通国境沿いの地域を支配下に置くための軍事作戦を数回にわたって開始している。
*シリア駐在の米国大使館は9月3日、米国政府代表がシリア東部のクルド人反政府勢力および地方当局の代表と会談し、激化する暴力行為を抑える対策を協議したことを確認した。
8月27日、米国の支援を受けたシリア民主軍(SDF)が同州軍事評議会議長のアフマド・アル・ハビル氏を捕らえた後、デリゾール州で戦闘が勃発した。シリア人権監視団によれば、この戦闘で双方の戦闘員49人と民間人8人が死亡した。
発表によると、米国のイーサン・ゴールドリッチ国務次官補(近東担当)と、シリアとイラクで自称イスラム国(IS)と戦う連合軍の司令官、ジョエル・ヴォーウェル少将が「シリア北東部」でSDF、クルド人政府、デリゾール県の部族指導者らと会談した。
当事者らは「既存の問題に対処することの重要性」、「外部からの介入の危険性」、「民間人の犠牲を避ける必要性」について合意した。
さらに、両当事者は「できるだけ早く暴力を鎮静化する必要性」も強調した。
アラブ系住民が多数を占めるデリゾール県は現在、ユーフラテス川東側のSDFによって支配されている。一方、シリア大統領に忠誠を誓う部隊とイランと連携する戦闘員は西側に駐留している。
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