6月6日、アントニー・ブリンケン米国務長官は、サウジアラビアが最近この地域における米国のライバル国との関係を強化していることを受けて、伝統的な同盟国との関係促進を目的としてサウジアラビア訪問を開始した。
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は6月6日、サウジアラビアのジッダでサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した。 (出典:ゲッティイメージズ) |
ブリンケン氏のリヤドへの3日間の訪問では、スーダンとイエメンでの紛争終結、イスラム国(IS)テロ組織との戦い、アラブ諸国とイスラエルの関係強化に向けた取り組みが行われる予定だ。
6月7日、米国当局者は、アントニー・ブリンケン米国務長官が6月6日にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談したことを明らかにした。会談中、双方はサウジアラビアとイスラエルの関係正常化の可能性からイエメン、スーダン、人権問題に至るまで、多くの二国間問題について「オープンかつ率直に」議論した。
米当局者は、会談でブリンケン国務長官とサウジ皇太子は、依然として多くの紛争が存在する分野を認識しつつも、両国間の共通利益に関連した潜在的な取り組みについて合意したと述べた。
これに先立ち、米国務省は6月6日、両国が多くの問題で意見の相違を抱える中、ブリンケン氏とムハンマド・ビン・サルマン皇太子が経済協力やクリーンエネルギーについて協議したと発表した。
米国務省報道官マシュー・ミラー氏によると、ブリンケン国務長官は「人権問題の進展」によりワシントンとリヤドの関係が強化されたと強調した。
「双方は、特にテクノロジーとクリーンエネルギーの分野での経済協力の強化について協議した」とミラー氏は述べた。
米国務長官は6月7日に開催される湾岸協力会議の会合に出席する予定だ。
ブリンケン氏の訪問は、サウジアラビアとイランが中国を仲介役に据え、予想外に国交正常化協定に署名する中で行われた。
一方、バイデン政権は、2018年にトルコのイスタンブールにあるリヤドの領事館でジャーナリストのジャマル・カソギ氏が殺害された事件をめぐって、サウジアラビアと対立し続けている。
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