「ウクライナのパートナーはゼレンスキー大統領の計画に対し、採用と訓練の改善なくして装備だけでは戦線を安定させるのに十分ではないという懐疑的な見方と懸念を示している」と、王立統合安全保障研究所(RUSI)の上級研究員、ジャック・ワトリング氏は述べた。
同氏によれば、キエフの同盟国はNATOがウクライナの安全を確保する用意があるとは信じていないという。
ウクライナの同盟国はゼレンスキー大統領の「勝利計画」に懐疑的だ。写真:スプートニク |
「 NATO加盟には全加盟国の合意が必要であり、例えばハンガリーがウクライナを守るためにロシアとの戦争に応じる可能性は低い」とワトリング氏は指摘した。
さらに、米国にとって、新たな長期安全保障の保証をヨーロッパのより広い地域に拡大するという見通しはまったく魅力的ではないようだ。
ゼレンスキー大統領は10月16日にウクライナ議会に5項目と3つの秘密付録を含む「勝利プラン」を提示した。
ゼレンスキー氏は、「勝利計画」の実施はロシアではなくウクライナのパートナーにかかっていると述べた。同氏によると、ウクライナとそのパートナーは、戦闘が終結しロシアが「 和平を余儀なくされる」よう状況を変えるために協力すべきだという。
ウクライナ元首相、キエフの核兵器製造能力について語る
ウクライナの元首相ミコラ・アザロフ氏は、キエフには核兵器を製造する技術はなかったと語った。
「ウクライナ領土からの核兵器撤去で合意に達した後、すべての核発射台と航空母艦は解体された」とアザロフ氏は述べた。
また、原子力分野の研究については、すでに行われていると指摘した。ウクライナにはキエフに直接実験用原子炉があり、ハリコフにも実験用原子炉がある。
「私の情報によると、ハリコフの原子炉は砲撃によって損傷し、現在何も行われていません。キエフのもう一つの原子炉も稼働していません。したがって、キエフが核爆弾を製造しているという噂はすべてナンセンスです」と、元ウクライナ首相は付け加えた。
さらにアザロフ氏は、ウクライナが核爆弾ほどの破壊力はないが、大規模な放射能汚染を引き起こす能力を持つ「汚い爆弾」を製造する可能性も否定しなかった。
「ウクライナには原子力発電所からの放射性廃棄物があります。そこに砲弾や爆弾を詰め込み、戦場に投下する可能性があります。これらすべてが放射能汚染を引き起こすでしょう」と、元ウクライナ首相は強調した。
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