ショルツ氏は、ベルリンでフランスのエマニュエル・マクロン大統領、ポーランドのドナルド・トゥスク首相との共同記者会見で、「ロシアの欧州における凍結資産から得た臨時利益を、ウクライナの武器購入資金に充てる」と述べた。
ドイツのオラフ・ショルツ首相が1月22日、ドイツ・ベルリンの首相官邸でフランスのエマニュエル・マクロン大統領を迎えた。写真:ロイター
ショルツ氏は、ウクライナへの支援強化に向けた欧州連合(EU)の取り組みを列挙しながらこの発言をした。米議会がウクライナへの大規模支援策の可決を遅らせているため、欧州の支援はますます重要になっている。
会談では、ドイツ、フランス、ポーランドの首脳らが、2年前にロシアとの紛争が勃発して以来最も困難な時期に深刻な弾薬不足に直面しているウクライナ軍への支援を再確認した。
ショルツ首相は、両首脳はウクライナが国際市場からより多くの武器を購入すること、また、おそらくはウクライナのパートナーと協力して軍事装備の生産を増やすことの必要性について合意したと述べた。
欧州委員会は今後数日以内に具体的な提案を提示すると予想される。 2月初め、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長はEUに対し、凍結されたロシアの欧州資産からの利益をウクライナ向けの軍事装備の共同購入に充てることを検討するよう求めた。
ハンガリーなど一部のEU加盟国はこの案に疑問を呈しているが、ブリュッセルの外交官らによると、ショルツ氏はEU諸国が最終的にはこの提案を受け入れるだろうと考えている。
さらにショルツ氏は、両首脳はキエフに長距離砲を提供する連合軍の必要性についても合意したと述べた。したがって、この同盟は、ウクライナに軍事支援を提供する約50カ国からなる米国主導のグループであるウクライナ防衛連絡グループによって設立されることになる。
一方、フランスのマクロン大統領は「ロシアがこの戦争に勝利するのを阻止するために必要なことは何でもする。これは我々の固い決意であり、我々の結束を示すものだ」と述べた。また、3人の首脳はロシアとの緊張を決して高めないことで合意したとも付け加えた。
ホアイ・フオン(ロイター通信による)
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