北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアが穀物輸出協定から離脱したことを受けて「新たなエスカレーションのリスク」があると警告した。
NATOは黒海の安全を確保するため、さらに多くの海上哨戒機とドローンを動員している。 (出典:英国防衛ジャーナル) |
NATOは7月26日、黒海地域の監視を強化すると発表し、ロシアがウクライナの穀物船の安全を確保する協定から離脱したことを批判した。
この声明は、西側軍事同盟とキエフの連携を強化するために2023年7月初旬に新設されたNATO・ウクライナ理事会の会合後に発表された。
したがって、評議会は、モスクワの黒海穀物協定からの離脱の決定と、世界中の何億人もの人々にとって不可欠な物資であるウクライナの農産物輸出を阻止しようとする動きを強く非難した。
NATOとその同盟国は現在、海上哨戒機や無人航空機(UAV)の活用を含め、黒海地域での監視と偵察を強化している。
軍事同盟はまた、黒海の国際水域は一時的に航行に安全ではないとし、ウクライナの黒海の港に向かう船舶は軍事貨物を積んでいるとみなされる可能性があるとするロシアの警告を拒否した。
声明によると、NATOは、ロシアが黒海に設定した新たな警戒水域はNATO加盟国ブルガリアの排他的経済水域内にあるため、新たなリスクと地域情勢の緊張が生じ、同地域の航行の自由に対する「重大な障害」となっていると述べた。
そのため、NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長は「我々は同盟国の領土をあらゆる侵略行為から守る用意を常に整えている」と強調した。
ウクライナが同地域で穀物を安全に輸出することを可能にした黒海穀物協定は、ロシアが延長しないことを決定したため、7月17日に失効した。国連によれば、これはこの重要な食糧源に依存している人々に深刻な影響を及ぼすことになるだろう。
モスクワは最近、穀物と肥料の輸出増加という要求を両国が受け入れれば協定の復活を検討すると示唆した。
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