新たな和平交渉の直前、アルメニア外務省はアゼルバイジャンが武力行使を脅迫し、「ナゴルノ・カラバフの人々に対する侵略の土壌を準備している」と非難した。
ソトク村(アルメニア)の両国国境検問所にあるアゼルバイジャン(左)とアルメニアの国旗。 (写真:AFP/VNA)
ナゴルノ・カラバフ地域をめぐる数十年にわたる紛争を解決するための和平協定に関する新たな協議が始まる2日前、アルメニアとアゼルバイジャンの関係は相互非難により再び激化した。
アルメニアの通信社アルメンプレスは同国外務省の声明を引用し、アゼルバイジャンが武力行使を脅迫し「ナゴルノ・カラバフの人々に対する侵略の土壌を準備している」と非難した。
アルメニアが声明を出したのは、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領が5月28日にナゴルノ・カラバフのいわゆる自称立法評議会の解散を提案した後のことだ。
中央アジアの2国間の緊張は、アゼルバイジャンの南西部領土の奥深くに位置するが、アゼルバイジャンが併合を望んでいるアルメニア人が多数を占めるナゴルノ・カラバフの支配をめぐって高まっている。
両隣国間の緊張が高まり、1988年2月から1994年5月まで戦争が続いた。
アゼルバイジャンとアルメニアは2008年以来、何十回も高官級会談を行っているが、国境画定や捕虜交換などの問題に関して適切な解決策は見出せていない。
4月23日、アゼルバイジャンが自国領土を通過しアルメニアとナゴルノ・カラバフ地域を結ぶ唯一の陸路に検問所を設置して以降、両国の関係はさらに緊張した。
しかし、ここ数週間、両国間の和平交渉は進展を見せており、アルメニアのニコル・パシニャン首相とアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は、両国が関係正常化に向けて進んでいることを確認した。
アゼルバイジャン大統領は「アルメニアがカラバフをアゼルバイジャンの一部として正式に承認したため、和平合意に達する可能性がある」と述べた。
一方、アルメニア首相は、両国が「互いの領土保全の承認に基づき関係正常化に向けて順調に進展した」と断言した。
パシニャン氏は、エレバンは「アルメニア領土を通過する地域のすべての交通ルートを遮断する用意がある」と断言した。
計画によれば、両首脳は6月1日にキシナウ(モルドバ)で開催される欧州政治共同体(EPC)首脳会議の合間に会談する予定である。
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