主な理由は、売上の低迷、顧客数の減少、そして根強いインフレ圧力だ。

閉鎖される店舗は、セブンイレブンが米国とカナダで運営する1万3000店舗のうち約3%にあたる。

セブン-イレブンの親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは、顧客、特に中低所得層の慎重な支出に直面していると述べた。

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中国のセブンイレブン(イラスト写真)。写真提供:リテールアジア

かつてはセブンイレブンの主力商品だったタバコも売上が減少しており、収益が急落している。同チェーンのタバコ売上は2019年以降26%減少しており、他のニコチン製品への切り替えでもその不足分を補うには至っていない。

セブンイレブンの一部店舗閉鎖も、再編を前に事業運営を最適化する動きとみられている。同社は、長期的な成長戦略に沿って、成長の可能性が高い地域で新規店舗の出店を継続すると述べた。

閉店の発表は、サークルKの親会社であるアリマンタシオン・クシュタール社がセブンイレブンの買収を試みている最中に行われた。カナダの企業は当初387億ドルの買収提案をしたが拒否された。

10月9日、アリマンタシオン・クシュタール社は買収提案額を470億ドルに引き上げ、買収成功の可能性を高める大きな一歩を踏み出した。成功すれば日本企業による海外での買収としては過去最大規模となる。しかし、買い手側の要請により、両者間の交渉は依然として秘密にされている。

ベトナムでは、セブンイレブンが2017年に参入し、現在では全国に約120店舗を展開している。

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