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ロイター通信は複数の情報筋の話として、10月30日早朝、イスラエル軍がガザ地区で激しい空爆と砲撃を実施し、戦車の支援を受けたイスラエル兵がハマス軍に対する地上作戦を拡大し続けたと報じた。
10月30日の朝、ガザ地区から煙が上がっている。 |
一晩中続く銃撃
イスラエル軍は、過去数日間にハマスの拠点600カ所以上を攻撃し、建物やトンネルに立てこもっていた戦闘員数十人を殺害したと発表した。一方、パレスチナのメディアは、イスラエルの空爆がガザ地区のアル・シーファ病院とアル・クドス病院付近の地域を標的にしたと報じた。パレスチナ武装勢力が、ガザ地区南部のハーンユニス東部国境地帯でイスラエル軍と衝突した。
ガザ地区の保健当局者らによると、10月29日夜、イスラエル地上部隊が複数の方向からガザ地区に侵入し、少なくとも20人のパレスチナ人が死亡、数十人が負傷した。
ガザ地区の多くの住民によると、一晩中銃声や爆発音が聞こえたという。ハマスとイスラム聖戦は、ガザ地区とヨルダン川西岸の都市ジェニンでイスラエル軍と戦ったと主張した。イスラエルは地上攻撃を拡大しており、ガザ地区北部全域が戦場となっている。
イスラエル軍は空爆作戦と並行して、兵力を増強しガザ地区の奥深くまで侵入したことを発表し、同地区でメルカバ戦車隊が戦闘する様子を映したビデオを公開した。
関連して、イスラエル国防軍(IDF)は、10月29日にレバノンからイスラエル領内にロケット弾10発が発射されたことを記録し、IDFが攻撃で応戦していると発表した。
同日、レバノンのヒズボラ武装勢力は、南レバノンで地対空ミサイルでイスラエルの無人機を撃墜したと発表した。ヒズボラがイスラエルの無人機を撃墜したと主張するのは今回が初めてだ。
一方、シリア人権監視団は、シリアからのミサイル発射とされる報復として、イスラエルがシリア南部ダラア県の複数の地域にミサイル攻撃を実施したと発表した。
イスラエル軍が展開している3つの戦線すべてで同時に戦闘が激化しており、地域の世論は紛争が中東全域に拡大する恐れがあると懸念している。
民間人の保護
ホワイトハウスは、ジョー・バイデン米大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談し、イスラエルが民間人を保護する必要性を強調したと発表した。一方、イランのホセイン・アミール・アブドッラーヒアン外相とサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウド外相も電話会談を行い、ガザ地区の民間人に対するイスラエルの攻撃を直ちに止めるために地域的および国際的な行動を取る必要性を強調した。
ノルウェーのヨナス・ガール・ストア首相は、ガザ地区の「壊滅的な」人道状況を非難し、殺害された数千人のうち半数近くが子供であることを強調した。ノルウェー首相はまた、イスラエルには自国を防衛する権利があり、ガザのような人口密集地域からの攻撃から身を守るのは非常に難しいと述べ、ガザからイスラエルに向けてロケット弾が今も発射されていることを批判した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は10月30日朝の状況報告で、水、食料、医薬品を積んだトラック33台がエジプト国境のラファ国境検問所からガザ地区に入ったと発表した。これは、今月初めにハマスとイスラエルの紛争が勃発して以来、230万人以上の人々が住むこの地域に入った最大の援助車列だ。
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