ソーシャルメディアで拡散している新たなビデオには、ロシア軍兵士がドンバス地域の主要都市付近の危険な地域に閉じ込められた負傷したウクライナ兵士を発見し、救助する様子が映っている。
ロシアの従軍記者ドミトリー・ジメンキン氏が11月26日に投稿した約2分の映像には、ドンバスの都市アルチョモフスク(バフムート)の南西約10キロにある最前線の村クレシュチェエフカの近くで起きた事件の様子が映っている。この地域は今年の春以来ロシア軍によって支配されている。
ビデオには、森林が密集した地域で活動するロシア軍兵士の姿が映っている。ロシア兵は数十メートル離れたところに横たわっていたウクライナ兵に対し、立ち上がって両手を上げるよう命じた。 「動け、撃つぞ」ともう一人のロシア兵が近づきながら言い、それからウクライナ兵に這って来るよう命じた。
ロシア兵は尋ね続けた。「この地域には何人いる? 2人? どれくらい離れてる? 20メートル? 撃つつもりか? 」ウクライナ兵士の返答は聞き取れなかった。ロシア兵はその後、ウクライナ兵に「自ら這って来るように」命じたとロシア兵は付け加えた。
戦場から記者が撮影した映像。
しかし、ウクライナ兵士は負傷のため命令に従うことができなかった。撮影していたロシア兵は立ち上がり、足を負傷した敵に慎重に近づき、ウクライナ兵に銃口を押さえて引き離すよう頼んだ。 「本当に痛い」とウクライナ兵士は出血している足について語った。
ウクライナ兵はライフルをしっかりと握ることができなかったため、ロシア兵は痛みに叫び声を上げていたウクライナ兵を手を使って危険地帯から引きずり出し、もう1人のロシア兵もウクライナ兵の援護に駆けつけた。
テレグラムのプラットフォームに動画を投稿した記者ジメンキン氏は、その後何が起こったかを共有すると述べ、ウクライナ兵士が尋問を受けるだろうと付け加えた。
ロシア国防省は捕虜となったウクライナ兵士に関する報告書を定期的に公表し、彼らの尋問内容を公開している。ウクライナ兵士の中には、ロシア軍に自発的に投降したと主張する者もいる。
9月下旬、タス通信は匿名のロシア当局者の発言を引用し、今年の夏半ば以降、ウクライナ兵士約1万人がモスクワ軍に投降したと報じた。ウクライナ軍兵士は特別な無線周波数を使ってロシア軍と連絡を取り、もはやウクライナ軍のために戦うつもりはないと述べた。
ロシア・トゥデイによれば、米国からの武器や資金援助の供給が制限されているため、ウクライナ軍の士気は揺らいでいるという。
ル・フン(出典:ロシア・トゥデイ)
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